インフラマソーム
免疫を制御して、炎症を軽減。
身体に異物が侵入すると、タンパク質複合体の「インフラマソーム」が細胞内で活性化し、それを排除します。その仕組みの代表例が「NLRP3インフラマソーム」。さまざまな感染症や自己免疫疾患への関与が指摘されているものです。辻本考平特任助教、高松漂太講師、熊ノ郷淳教授(呼吸器・免疫内科学)らの研究グループは、ラギュレーター複合体という分子がインフラマソームの活性化を制御していることを突き止めました。さらに、インフラマソームに作用する別のタンパク質を発見し、マウスで作用を阻害すると、痛風の炎症が軽減されることも明らかに。COVID-19感染症の重症化、動脈硬化症、アルツハイマー型認知症など、幅広い疾患の病態解明に向けた確かな一歩となりました。
