当館について

コンセプト
医学の未来が見える場所。
2023年4月、岸本記念医学史料館が開館しました。その目的は、大阪大学医学部の歩みとその研究成果をわかりやすく伝えることにあります。
当館の開設は、はじめ「大阪大学医学部伝習150周年」の記念事業の一環として構想されました。その後、免疫学者で第14代大阪大学総長の岸本忠三の支援により、設立に至りました。
阪大医学部は、緒方洪庵が1838年に開いた「適塾」をルーツとしています。その長い歴史の中で、日本および世界の医学・医療の発展に貢献し続けてきました。
過去の主な史料は、隣接する銀杏会館に収められていますが、岸本記念医学史料館では、現在までの歩みをたどる史料に加え、最新の研究成果を多く紹介しています。史料館ではありますが、「未来志向」が特徴です。
専門家の方だけでなく一般の方、さらには医学・医療の道を志す若い方たちにとっても、興味関心が膨らむ展示となっています。阪大医学研究の先見性、そのスピリットを肌で感じていただければ幸いです。
見て、触って、探して、読んで。
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見どころ01
知りたいことを探る
身体の部位、病名、研究者名、特定のキーワードなどのカテゴリーごとに検索できるタッチパネル式のモニターで、その研究のデータベースにアクセスできます。
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見どころ02
身体を知るという体験
アスリートがトレーニングやリハビリで利用している床反力計が体験可能。スクワットの動作によって、脚力を測定するほか左右のバランスも分かります。
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見どころ03
研究から生まれた医薬品
関節リウマチ治療薬「アクテムラ」は阪大が世界に誇る成果です。ヒトiPS細胞由来の角膜シートや軟骨組織の実物は、なかなか見る機会のない貴重なもの。
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見どころ04
関連の書籍を手に取って
岸本忠三をはじめとして、阪大医学系研究科に所属する研究者たちが執筆した一般向け書籍を展示。その場で手に取って読むこともできます。