研究の地平

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画像診断

AIが医師のもうひとつの「眼」になる

メスを入れることなく病気の有無を判定できる画像診断。近年では診断件数の増加と検査技術の進歩によって、膨大な量の画像データを集められるようになりました。一方で、大量の画像を解析する医師の負担増は大きな課題となっています。こうした状況を打開するために、富山憲幸教授(放射線医学)らが取り組んでいるのが、人工知能(AI)を用いた画像診断支援システムの研究開発です。熟練の放射線科医による診断結果を集積したデータベースに基づいて、より高精度な診断をサポートするAIの実用化を目指しています。

将来的には、病気を発見するだけではなく、病気だと判断するまでの思考プロセスを説明できるAIの開発を目指します。