研究の地平

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アートと脳

人はなぜ「美しい」と感じるの?

芸術作品を目にしたとき、人はさまざまな感情を抱きます。目から得た視覚情報が、脳でどのように処理され、どんな感情を引き起こすのか。この難題に取り組んでいるのが、内藤智之講師、佐藤宏道教授(認知行動科学)らの研究グループです。人工知能(AI)を用いたアプローチで「感性」の解析を続けた結果、AIに美醜の概念を学習させるまでに至りました。今後さらに人の感性の仕組みが明らかになれば、あるデザインやイメージが鑑賞者にどのような反応を引き起こすか、事前に予測できる技術が生み出せるはずです。

芸術作品の鑑賞者の脳活動をfMRIで計測。そこで蓄積されたデータをAIに学習させていきます。