幻肢痛
脳と手足のセンシティブな関係。
事故などで手や足を失ったり、神経が侵され手足の感覚が全くなくなっても、頭の中では、まだ手や足のイメージが残っている──。そのような「幻」の手足に痛みを感じることを幻肢痛と呼びます。この痛みの怖さは、通常の鎮痛薬だけでは消えず、患者さんの生活の質を著しく損なってしまうところです。栁澤琢史教授(高等共創研究院)と齋藤洋一特任教授(脳神経機能再生学)らは、脳信号で機械を動かす技術を用いた新たな訓練により、痛みを和らげる治療法を開発しました。今後、技術が確立されれば、幻肢痛に苦しむ患者さんにとって福音となるでしょう。
