大阪大学大学院医学系研究科
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分子病態生化学
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Department of Molecular Biology and Biochemistry, Graduate School of Medicine, Osaka University
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2020年

2020.11.10 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2020年11月20日に東北大学加齢医学研究所 加齢制御研究部門 遺伝子発現制御分野 教授 本橋 ほづみ先生によるセミナー『難病への挑戦:NRF2依存性がんの悪性化機構と治療戦略』が開催されます(Web開催)。奮ってご参加ください。
2020.09.29 助教の原田武志の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。本論文では、小胞体に局在するCKAP4がミトコンドリアのVDAC2と結合することにより、IP3受容体―VDAC2を介する小胞体からミトコンドリアへのCa2+流入を調節することを明らかにしました。CKAP4の発現を抑制することにより、ミトコンドリアのCa2+濃度が上昇し、ミトコンドリアの形態異常と膜電位の低下が認められました。さらに、CKAP4欠損がん細胞では、ミトコンドリアの酸素消費量が減少し、低グルコース濃度下ならびにin vivoでの増殖能が低下しました。CKAP4は膜直下のシステインはパルミチン化されています。CKAP4欠損による表現型は、野生型CKAP4の発現により回復しましたが、パルミチン酸化されないCKAP4の発現では回復しませんでした。これまで、小胞体に局在するCKAP4は小胞体の形態を制御することが知られていましたが、本研究によりIP3受容体とVDAC2の結合を調節することにより、ミトコンドリアの機能も制御することが明らかになりました。また、CKAP4のパルミチン酸化の重要性も示されました。

2019年

2019.12.23 大学院生の木村賢二の論文がCancer Sciに採択されました。私共が新規のがん遺伝子として発見したARL4Cは肺がんで悪性化に関わりますが、本論文では、肺がんの前がん病変である異型腺腫様過形成においても60%の症例で発現していることが判明しました。また、不死化した肺気管支上皮細胞にARL4Cに発現させると細胞増殖能が亢進し、細胞死が減少しましたが、がん化はしませんでした。したがいまして、ARL4Cが発現したことに加えて、他のがん遺伝子等に異常が起こると肺がんが発症する可能性が考えられました。RASやEGF受容体に変異のある肺がん細胞を同所移植したマウスモデルに、ARL4Cに対する修飾型アンチセンス核酸(ARL4C ASO)を経気道的に投与すると、腫瘍増殖が抑制されました。ARL4CはEGF受容体シグナルにより発現誘導されることから、ARL4C ASOを用いた肺がん治療法開発は有用であると考えられました。
2019.11.21 研究内容紹介」のページを更新しました。
「Wntシグナルと癌」に「小児肝芽腫におけるWntシグナル関連分子標的GREB1の同定と抗癌剤の開発」「DKK1受容体CKAP4とLRP6のパルミチン酸化修飾を介したDKK1シグナルの制御機構」を追加いたしました。
「Wntと増殖因子シグナルによる上皮形態形成」に「線維芽細胞MARK1による肺胞上皮組織の形態形成制御」を追加いたしました。
II型膜タンパク質CKAP4の機能」を追加いたしました。
2019.11.06 助教麓勝己の論文がJ Cell Sciに採択されました。本論文では、2017年Development誌に発表した肺の形態形成制御に関わるMark1の線維芽細胞における役割を明らかにしました。胎生後期になると、Mark1は線維芽細胞に多く発現するようになり、Mark1 knockoutマウス胎児肺では、気管支遠位側に形成される肺胞内腔の拡張が阻害されました。その分子機構を明らかにするために、肺上皮細胞と線維芽細胞の共培養実験系とその数理モデルを構築しました。その結果、線維芽細胞Mark1はヘッジホッグシグナルを介してコラーゲン蓄積と間質リモデリングを促進することにより、肺胞上皮細胞を扁平化し、羊水等による内圧に依存して肺胞拡張を促進する作用があることが示唆されました。
2019.10.29 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2019年11月7日に千里ライフサイエンスセンタービルにて大阪市立大学大学院医学研究科 分子生体医学講座 病態生理学 教授 大谷 直子先生によるセミナー『難病への挑戦:腸内細菌叢とがん』が開催されます。奮ってご参加ください。
2019.10.19 大学院生佐田僚太の論文がScience Signalingに採択されました。本論文では、DKK1の新規受容体として見出したCKAP4がパルミチン酸化を受けていることに着目して以下の成果を挙げました。CKAP4のパルミチン酸化は、CKAP4の細胞膜上の脂質ラフト画分への局在に必要であり、DKK1依存性のAKTの活性化並びに、腫瘍増殖性にも必要でした。DKK1がCKAP4に結合すると、CKAP4の脱パルミチン酸化が生じ、CKAP4は脂質ラフト画分から非脂質ラフト画分に移動しましたが、この反応にはAKTの活性化と脱パルミチン酸化酵素APTが必要でした。私共は2006年に、DKK1の本来の受容体であるLRP6が、DKK1依存性に脂質ラフト画分から非脂質ラフト画分に移動することを報告していましたが、この機序にもLRP6の脱パルミチン酸化が関与することが明らかになりました。すなわち、DKK1の二つの受容体LRP6とCKAP4が、パルミチン酸化修飾により細胞膜上のミクロドメインでの局在が変化し、下流シグナルの活性を制御することが示唆されました。さらに、LRP6はDKK1、CKAP4と複合体を形成し、DKK1-CKAP4シグナルを活性化することも判明しました。
2019.09.09 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2019年9月30日に千里ライフサイエンスセンタービルにて東京大学大学院医学系研究科 脳神経医学専攻神経病理学分野 教授 岩坪 威先生によるセミナー『難病への挑戦:アルツハイマー病の克服をめざして』が開催されます。奮ってご参加ください。
2019.07.19 助教の松本真司と大学院生山道拓の論文がNat. Commun.に採択されました。本論文では、小児肝腫瘍の肝芽腫において、異常活性化されたWnt/βカテニン経路が発現誘導する新規の標的因子としてGREB1を見出しました。GREB1はSmad2/3と結合することによりTGFβ経路を阻害し、肝芽細胞をがん化することがわかりました。さらに、GREB1に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドが、ヒトおよびマウス肝芽腫モデルに対して、腫瘍抑制効果を示しました。これらの結果から、肝芽腫の腫瘍形成の分子機構が明らかとなり、GREB1を標的とする肝芽腫治療薬の開発が可能となりました。さらに、GREB1は本来ホルモン感受性の補因子として作用することが知られていましたが、本研究によりGREB1の新規の機能が発見されました。
2019.05.29 大学院生大杉の論文がMol. Cell. Biol.に採択されました。本論文では、DKK1の新規受容体として見出したCKAP4が細胞膜上で、DKK1に依存することなく、インテグリンと結合して、SNX17 (sorting nexin 17) と競合することにより、インテグリンのリソソームの輸送を促進することを明らかにしました。インテグリンのエンドソームからのリソソームへの輸送と細胞膜へのリサイクリングの制御の新たな分子機構が解明されました。
2019.05.17 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2019年5月29日に千里ライフサイエンスセンタービルにて京都大学大学院 医学研究科 発達小児科学 教授 滝田 順子先生によるセミナー『難病への挑戦:小児がんのトランスレーショナルリサーチ』が開催されます。奮ってご参加ください。
2019.04.01 大学院生名越章裕(博士課程)、井口浩輔(博士課程)と瀬田みなみ(修士課程)がメンバーに加わりました。
2019.01.31 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2019年2月22日に千里ライフサイエンスセンタービルにて福島県立医科大学医学部 多発性硬化症治療学講座 教授、一般財団法人 脳神経疾患研究所 多発性硬化症・視神経脊髄炎センター センター長 藤原 一男先生によるセミナー『難病への挑戦:視神経脊髄炎:疾患概念の変遷と自己免疫性アストロサイトパチーの病態』が開催されます。奮ってご参加ください。
  研究内容紹介」のページを更新しました。「Wntシグナルと癌」の「ヒト癌における新規Dkk1-CKAP4シグナル軸の発見とCKAP4を標的とする抗癌剤開発」を更新しました。
2019.01.02 特任助教 木村公一の論文がClin. Cancer Res.に採択されました。本論文では、DKK1の新規受容体として私共が見出したCKAP4に対するモノクローナル抗体を作製しました。作製にあたって、野生型マウスとCKAP4 ノックアウトマスにヒトCKAP4抗原を免疫した点がユニークです。6種類のエピトープの異なる抗CKAP4抗体の中から、強い抗腫瘍効果を示す抗体が取得できました。また、本抗体はゲムシタビン耐性膵がん細胞株に対しましても増殖阻害効果をしましました。CKAP4がエクソソームと共に細胞外に分泌することが明らかになりましたので、抗CKAP4抗体を用いたELISAを開発しました。その結果、膵がん患者血清中のCKAP4値は健常人血清のCKAP4値よりも高いことが判明しました。従いまして、抗CKAP4抗体は膵がん等に対する新規の抗がん剤となる可能性と共に、コンパニオン診断薬の開発にも有効と考えられました。

2018年

2018.11.24 研究内容紹介」のページを更新しました。「Wntシグナルと癌」に「肝腫瘍に対するARL4Cを標的としたアンチセンス核酸を用いた新規抗癌剤の開発」を追加いたしました。
2018.11.08 特任助教 原田武志の論文がMol. Cancer Ther.に採択されました。本論文では、私共が見出しているWnt/β-cateninシグナルとEGF/Rasシグナルの下流で発現するARL4Cに着目して、肝細胞癌におけるARL4Cの役割につき検討しました。さらに、ARL4Cに対するアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を合成し、原発性肝がんと転移性肝がんのマウスモデルに投与したところ、ARL4Cの発現が減少し、肝腫瘍が縮小することを明らかにしました。これらの結果から、肝腫瘍に対する新規の核酸医薬品の開発の可能性が考えられました。
2018.10.22 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2018年11月14日に千里ライフサイエンスセンタービルにて金沢大学がん進展制御研究所 分子病態研究分野 教授 後藤 典子先生によるセミナー『難病への挑戦:がん幹細胞とそのニッチの制御機構』が開催されます。奮ってご参加ください。
2018.09.26 第91回日本生化学会大会 が滞りなく終了いたしました。
3000名以上の研究者に参加していただくことができ、ご協力いただきました全ての関係者の方々に、心からお礼を申し上げます。
2018.07.31 大学院生 梶原千裕と助教 麓勝己の論文がCancer Res.に採択されました。本論文では、DKK1の新規受容体として私共が見出したCKAP4がDKK1ファミリー(DKK2,3,4)全ての受容体となることを示しました。さらに、食道癌では、DKK1またはDKK3が発現している症例に加えてDKK1とDKK3の両者が発現している症例が存在することが判明しました。抗CKAP4抗体の投与により、DKK3が過剰発現している食道癌の増殖能が阻害されましたので、抗CKAP4抗体はDKKファミリーが発現しているがん腫に効率よく作用することが考えられました。
2018.04.09 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2018年5月31日に千里ライフサイエンスセンタービルにて大阪大学大学院 医学系研究科 ゲノム生物学講座 がんゲノム情報学 教授 谷内田 真一先生によるセミナー『難病への挑戦:探索的な網羅的ゲノム解析とそれに基づくがんゲノム医療』が開催されます。奮ってご参加ください。
  研究内容紹介」のページを更新しました。「Wntシグナルと癌」の「ヒト癌における新規Dkk1-CKAP4シグナル軸の発見とCKAP4を標的とする抗癌剤開発」を更新し、「上皮細胞におけるWntの極性分泌制御」の「Wntの脂質修飾と分泌」、「Wntの糖鎖修飾と分泌」を更新し、「肝細胞におけるLRP6の異なるエンドサイトーシス経路の制御」を追加いたしました。
  メンバー紹介」のページを更新いたしました。
2018.04.02 大学院生 原田昭和(博士課程)と高田直季(修士課程)がメンバーに加わりました。
2018.03.31 大学院生 廣田傑(博士課程)と梶原千裕(修士課程)がそれぞれ学位を取得して、課程を修了しました。

2017年

2017.11.14 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2017年11月27日に千里ライフサイエンスセンタービルにて国立がん研究センター 先端医療開発センター ゲノムトランスレーショナルリサーチ分野 分野長 土原 一哉先生によるセミナー『難病への挑戦:肺がん、消化器がんの新薬開発をめざした がんゲノムスクリーニングプロジェクト SCRUM-Japan』が開催されます。奮ってご参加ください。
2017.11.10 大学院生 新野直樹と特任助教 木村公一の論文がOncogeneに採択されました。本論文では、昨年私共が見出した新規がんシグナル軸DKK1-CKAP4経路(J. Clin. Invest. 126, 2689-2705, 2016) が、食道癌の発症にも関与することを示しました。食道癌において、DKK1とCKAP4の両者が発現している症例の予後が悪く、抗CKAP4抗体の投与によりin vivoでの食道癌の増殖能が阻害されることが明らかにしました。
2017.08.15 准教授 山本英樹と梅田大介の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。本論文では、Wnt受容体であるLRP6は肝細胞において、LDLの刺激の有無により側底側から頂上側(flotillinを介する)とライソゾーム(clathrinを介する)へ輸送される経路が存在することを明らかにしました。また、前者の経路にはNPC1L1が、後者の経路にはNPC1が関与することも判明し、LRP6がWntシグナルとは独立してコレステロールの輸送に関わる分子機構の一端が解明されました。
2017.06.01 准教授 山本英樹の論文がJ. Biochem.に採択されました。本論文では、Wnt1が上皮細胞の頂上側にも側底側にも分泌され、特に、頂上側への分泌にはエクソシストを介することが明らかになりました。本機構は、Wnt11の頂上側への分泌にWnt11の糖鎖修飾とガレクチン3が関与する(J. Cell Sci. 126, 2931-2943, 2013)機構とは異なり、Wntの分泌経路における多様性を示しました。
2017.04.28 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2017年5月10日に千里ライフサイエンスセンタービルにて金沢大学 がん進展制御研究所 腫瘍内科 教授 矢野 聖二先生によるセミナー『難病への挑戦:肺がんに対する最新の薬物療法』が開催されます。奮ってご参加ください。
2017.04.01 メンバー紹介」のページを更新いたしました。
2017.01.31 研究内容紹介」のページを更新しました。「Wntと増殖因子シグナルによる上皮形態形成」に「気管支から肺胞が形成される仕組み」を追加いたしました。
2017.01.31 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2017年2月23日に千里ライフサイエンスセンタービルにて九州大学 大学院薬学研究院 ライフイノベーション分野 教授、産学官連携創薬育薬センター センター長 津田 誠先生によるセミナー『痛みと痒みの慢性化メカニズムをグリア細胞から探る』が開催されます。奮ってご参加ください。
2017.01.01 助教 麓勝己の論文がDevelopmentに掲載されました。本論文では、胎生初期から後期にかけての肺発生において、分岐した上皮管腔組織の遠位端が肺胞へと形態変化する新規の機構を見出しました。胎生初期の分岐形成期ではWntシグナルによって上皮細胞が頂端収縮すると分岐構造が形成され、胎生後期の肺胞形成期ではWntシグナル低下に伴って頂端収縮活性が低下し、細胞が立方形あるいは扁平化することにより肺胞構造へと変化することが明らかになりました。この分岐形態形成期から肺胞形成期への移行を制御するWntシグナルの下流因子としてMAP/microtubule affinity-regulating kinase 1(Mark1)を同定しました。

2016年

2016.11.07 研究内容紹介」のページを更新しました。「Wntシグナルと癌」に「ヒト肺癌における3’-非翻訳領域の低メチル化によるArl4cの高発現」、「癌細胞が分泌するWnt5b含有エクソソーム」を追加いたしました。
2016.11.07 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
  • 2016年11月16日に医学系研究科 共同研究棟 7階 セミナー室にて Prof. Stefan Hoppler (Institute of Medical Sciences, University of Aberdeen, Scotland, United Kingdom) によるセミナー『Tissue- and stage-specific Wnt signalling in embryonic development and heart muscle differentiation.』が開催されます。奮ってご参加ください。
  • 2016年12月12日に千里ライフサイエンスセンタービルにて国立がん研究センター 研究所 ゲノム生物学研究分野・先端医療開発センター ゲノムTR分野 分野長 河野 隆志先生によるセミナー『肺がんの予防・診療を推進するための基礎研究、TR研究』が開催されます。奮ってご参加ください。
2016.10.18 特任助教 藤井慎介の論文がOncotargetに掲載されました。本論文では、私共が見出した新規のがん遺伝子産物Arl4cが肺癌症例において高発現する際に、3’非翻訳領域の低メチル化が関与することを明らかにしました。本結果は、脱メチル化酵素TET1/2/3をノックアウトすることにより、Arl4cの発現抑制と3’非翻訳領域のメチル化が観察されたことから確認されました。また、TCGAデータベースの379肺癌症例の解析でも確かめられました。本結果は、Arl4cの癌における発現には、これまでに報告しているEGFとWntのシグナルの活性化に加えて、3’非翻訳領域の脱メチル化も重要であることが明らかになりました。
2016.10.16 特任助教 原田武志の論文がCancer Sci.に掲載されました。本論文では、Wnt5bを精製して、質量分析にてWnt5bの糖鎖修飾と脂質修飾を決定しました。また、Wnt5bがある種の癌細胞からエクソソームと共に分泌されて、パラクライン的に他の癌細胞の増殖、運動能を亢進することを明らかにしました。
2016.08.31 大学院生 Lim Boon Chengの論文がJ. Cell Sci.に掲載されました。本論文では、Wnt/PCPシグナル構成因子であるPrickleの新規の機能を見出しました。Prickleは運動している細胞の退縮側の細胞周辺部、特に接着斑近傍に特異的に集積していました。Prickleは、接着斑近傍に局在して微小管の接着班へのリクルートに関与するCLASP/LL5βと複合体を形成して、接着斑のターンオーバーを促進して、細胞運動能を亢進しました。また、本機能を発揮するためには、PrickleのC末端側のファルネシル化が必要でした。これらの結果から、Wntシグナルとは独立したPrickleによる細胞極性、運動の制御機構が明らかになりました。本内容は“In this issue”でハイライトされました。
2016.08.25 研究内容紹介」のページを更新しました。「Wntシグナルと癌」に「ヒト癌における新規Dkk1-CKAP4シグナル軸の発見とCKAP4を標的とする抗癌剤開発」、「Wntと増殖因子シグナルによる上皮形態形成」に「WntとKITシグナルの協調による唾液腺の形づくりと機能獲得過程の制御」、「Wntシグナルによる細胞機能制御」に「Prickleを介した新規の細胞極性、運動の制御機構」を追加いたしました。
2016.08.25 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2016年9月8日に千里ライフサイエンスセンタービルにて東京医科歯科大学 難治疾患研究所 神経病理学分野、同 脳統合機能研究センター 教授・センター長 岡澤 均先生によるセミナー『真の変性疾患治療ターゲットをオミックス統合から捉える』が開催されます。奮ってご参加ください。
2016.07.01 特任助教 木村公一の論文がJ. Clin. Invest.に掲載されました。本論文では、Dikckopf1 (Dkk1)の新規受容体としてCytoskeleton associated protein 4 (CKAP4)を同定して、Dkk1-CKAP4シグナル軸がPI3K-AKT経路を活性化する結果、細胞増殖を促進することを明らかにしました。また、ヒト膵がんと肺がんにおいて、Dkk1とCKAP4の両タンパク質が発現している症例は予後が悪いことが分かりました。さらに、抗CKAP4抗体は、ヌードマウスにおける膵がん細胞と肺がん細胞による腫瘍形成を抑制しました。したがいまして、CKAP4はがん治療において新規の分子標的となる可能性が示唆されました。本内容は“Commentary”と“In this issue”でハイライトされました。
2016.07.01 助教 松本真司の論文がDevelopmentに掲載されました。臓器の形成過程において形づくりと機能分化がどのように調整されているかは不明でした。本論文では唾液腺をモデルとして、マウス個体とin vitroでの唾液腺と唾液腺上皮細胞の3次元培養を用いて、Wntシグナル活性の変化がKITの発現を介して、腺房での導管分岐と上皮細胞の分化を巧妙に制御することを明らかにしました。本内容は“In this issue”でハイライトされました。
2016.04.01 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2016年5月9日に千里ライフサイエンスセンタービルにて東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授 稲澤譲治先生によるセミナー『がん細胞におけるアミノ酸欠乏時細胞文脈応答とオートファジー機能』が開催されます。奮ってご参加ください。
2016.04.01 メンバー紹介」のページを更新いたしました。
2016.04.01 特任研究員 前原奈都美、大学院生 廣田傑(博士課程D3)、安河内絢(博士課程D1)、佐田遼太(博士課程D1)、梶原千裕(修士課程M1)がメンバーに加わりました。
2016.04.01 特任助教 松本真司が助教として、大学院生 木村公一が特任助教として採用されました。
2016.04.01 助教 佐藤朗が滋賀医科大学医学科分子病態生化学教室准教授に、特任助教 藤井慎介が九州大学歯学研究院口腔病理学研究分野 助教に採用され、異動しました。

2015年

2015.10.20 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2015年11月2日に千里ライフサイエンスセンタービルにて熊本大学 発生医学研究所 腎臓発生分野 教授 西中村隆一先生によるセミナー『試験管内で腎臓を創る』が開催されます。奮ってご参加ください。
2015.08.06 研究内容紹介」のページを更新し、「Wntと増殖因子シグナルによる上皮形態形成」に「P2Y2受容体の発現を介する上皮管腔組織形成」を追加いたしました。
2015.07.28 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2015年9月10日に千里ライフサイエンスセンタービルにて名古屋大学大学院医学系研究科 精神医学・親と子どもの心療学分野 教授 尾崎紀夫先生によるセミナー『精神疾患の発症に強く関与する稀なゲノム変異の同定から病態解明へ』が開催されます。奮ってご参加ください。
2015.07.28 メンバー紹介」のページを更新いたしました。
2015.05.12 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2015年5月28日に千里ライフサイエンスセンタービルにて大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター 生化学部 部長 井上正宏先生によるセミナー『癌細胞の三次元特性 −癌細胞塊初代培養法が明らかにする癌の新しい姿−』が開催されます。奮ってご参加ください。
2015.04.23 助教 佐藤朗の論文がSci. Rep.に採択されました。本論文では、腸管炎症におけるWnt5aシグナルの役割をWnt5aとその受容体Ror2のコンディショナルノックアウトマウスを用いて示しました。腸管では、炎症が惹起されると間質の線維芽細胞においてWnt5aが発現して、周囲の樹状細胞にRor2を介して作用し、インターフェロンγ(IFN-γ)のプライミング作用を増強することによりLPS依存性の樹状細胞からのIL-12の分泌を促進しました。この結果、IL-12によりTh1細胞の分化が誘導され、IFN-γが更に分泌され、炎症が亢進することがわかりました。上皮が破壊され潰瘍になるとその直下の線維芽細胞にWnt5aが発現する様子は、デキストラン硫酸誘導性のマウス腸管炎症モデルばかりでなく、ヒト潰瘍性大腸炎やクローン病症例においても確認されました。Wnt5aシグナルが、樹状細胞においてIFN-γのプライミング作用を増強する新たな炎症モデルを提唱しました。
2015.04.13 大学院生 井深泰司の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。本論文では、IEC6細胞の3次元培養法を用いたアッセイ系において、Wnt3aとEGFにより発現するATP受容体のP2Y2受容体(P2Y2R)が、上皮管腔構造形成に関与することを示しました。P2Y2Rは本来ATP受容体としてCa2+動員やRhoの活性化に関与しますが、上皮管腔構造形成においてはインテグリンに結合してフィブロネクチンと競合する結果、細胞を伸長して増殖させることが明らかになりました。P2Y2R発現による新たな細胞-基質間接着制御とその上皮管腔構造形成における重要性が示唆されました。
2015.04.01 大学院学生 吉永優(博士課程D1)と大杉祥仁(博士課程D1)がメンバーに加わりました。
2015.03.25 大学院学生 庄嶋健作と栗本聖之が学位を取得して大学院博士課程を修了しました。
2015.03.06 研究内容紹介」のページを更新いたしました。
2015.02.09 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2015年2月23日に千里ライフサイエンスセンタービルにて北海道大学 遺伝子病制御研究所・分子神経免疫学教室 教授 村上正晃先生によるセミナー『神経刺激による炎症誘導の制御「Gateway Reflex」』が開催されます。奮ってご参加ください。

2014年

2014.12.29 大学院 生庄嶋健作の論文がSci.Rep.に採択されました。本論文では、Wnt5aのモノクローナル抗体を作製して、それが胃癌細胞のin vivoでのWnt5a-受容体のエンドサイトーシスを抑制することにより、転移能を阻害することをin vivoマウスモデルで示しました。また、私共はこれまでWnt5aが癌細胞の浸潤、転移能を促進することを示してきましたが、癌細胞の種類によっては細胞増殖能が促進されることが明らかになりました。Wnt5aによる細胞増殖能の促進には受容体エンドサイトーシスが関与しないことから、受容体の細胞内輸送がWnt5aの異なる細胞機能を制御することも明らかになりました。さらに、Wnt5aを蛍光試薬でラベルすることにより、Wnt自身が哺乳動物細胞でエンドサイトーシスされることも初めて示しました。
2014.12.18 准教授 山本英樹の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。本論文では、Wnt5aの糖鎖構造を決定することに成功し、複合型糖鎖をN端側に付加することにより、上皮細胞ではWnt5aは本来バソラテラル側に分泌されるところが、アピカル側に分泌されることを示しました。また、上皮細胞においてWnt5aがバソラテラル側に分泌されることの意義の一つが、細胞基質接着とRacの活性化を介した頂底極性の決定であることを明らかにしました。
2014.11.07 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2014年12月3日に千里ライフサイエンスセンタービルにて名古屋大学大学院医学系研究科 分子心血管病学講座 教授 大内乗有先生によるセミナー「循環器疾患克服へのカギ −臓器間ネットワークの観点より−」が開催されます。奮ってご参加ください。
2014.10.31 特任助教 藤井慎介の論文がoncogeneに採択されました。EMBO J. 2014にて上皮管腔組織形成に関与することを示したArl4cが、大腸癌と肺腺癌において高頻度で過剰発現していることを見出しました。また、Arl4cの発現が腫瘍細胞の運動、浸潤、増殖能を促進することをin vitroとin vivoの実験で示しました。さらに、Arl4c siRNAのXenograft 腫瘍への注入が腫瘍縮小効果があることも判明しました。今後、Arl4c を標的とする核酸医薬の開発を目指しています。
2014.10.15 特任研究員の金岩知之がカナダのトロント大学に留学しました。糖鎖の生理的意義の解析を行う予定です。
2014.07.03 2014年7月28日に千里ライフサイエンスセンタービルにて「上皮極性シグナル制御とその異常による病態」に関するシンポジウムが開催されます。本シンポジウムでは、がんを中心に上皮組織の病態を極性シグナルの視点で捉えている研究者に最新の知見を提供していただき、上皮組織の構造、機能、病態に関して参加者と議論します。奮ってご参加ください。
詳細はこちらをご覧ください。
2014.05.01 特任助教 原田武志がメンバーに加わりました。
2014.04.17 メンバー紹介」「研究業績」のページを更新しました。
2014.04.14 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
  • 2014年5月29日に千里ライフサイエンスセンタービルにて愛媛大学医学系研究科 生化学・分子遺伝学 教授 東山繁樹先生による「血管新生:内皮細胞の増殖促進と抑制のバランス制御」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
  • 2014年4月23日に千里ライフサイエンスセンタービルにて新適塾特別版「山村雄一記念ライフホール開設講演会」が開催されます。奮ってご参加ください。
2014.04.01 大学院学生 山道拓(博士課程D2)と三波知紘(博士課程D1)がメンバーに加わりました。
2014.03.25 秘書の斎藤知美さんが修士(言語文化学)の学位を取得して大学院修士課程を修了しました。
2014.03.24 大学院生の権英寿君が博士(医学)の学位を取得して大学院博士課程を修了しました。
2014.01.15 研究内容紹介」のページを更新いたしました。
2014.01.14 特任助教 松本真司の論文がEMBO J.に採択されました。WntシグナルとEGFやFGF,HGF等の増殖因子シグナルの協調的作用により、Arl4c-Arf6-Rac-Rhoを介する細胞骨格制御とYap/Tazによる細胞増殖制御が連動して、上皮細胞が集団として管腔構造を形成することを明らかにしました。三次元培養法と器官培養法を用いることにより、生体内で如何にして上皮細胞が管腔組織を構築できるかを解明することを目指しています。
2014.01.10 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2014年2月3日に千里ライフサイエンスセンタービルにて鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学教授 大石充先生によるセミナー「ヒト臨床研究から得た心血管疾患克服への一筋の光明」が開催されます。奮ってご参加ください。

2013年

2013.12.02 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2013年12月11日に千里ライフサイエンスセンタービルにて愛知県がんセンター研究所 ゲノム制御研究部 部長 近藤豊先生によるセミナー「がんエピジェネティクス −エピジェネティクス研究はがん臨床に還元できるか?』が開催されます。奮ってご参加ください。
2013.10.10 研究内容紹介」のページを更新いたしました。
2013.09.20 大学院生 権英寿の論文がMol. Biol. Cellに採択されました。正常上皮細胞が単一細胞(細胞間接着を有さない状態)でも頂底極性を確立することを示し、その極性形成にWnt5aシグナルによるRacとRhoの空間的制御が重要であることを明らかにしました。
2013.08.08 8月25日(日)に新学術領域「上皮管腔組織形成」の第1回Tubulology研究会が東京大学弥生キャンパスで開催されます。
本領域の若手研究者による企画です。領域外の方も参加自由ですので、多くの方にご参加いただきたいと思います。
詳細はこちらをご覧ください(PDF)。
2013.08.07 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2013年9月25日(水)に千里ライフサイエンスセンタービルにて東京都医学総合研究所視覚病態プロジェクト プロジェクトリーダー 原田高幸先生による「網膜変性疾患における神経保護と軸索再生研究」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
2013.06.23 2013年6月22日、23日に新学術領域「上皮管腔組織形成」の第1回国際シンポジウムを開催しました。外国人招待講演者を7名を含む約90名の参加者があり、本領域に関する熱心な討論が行われました。
2013.05.20 2013年6月22日、23日に新学術領域「上皮管腔組織形成」の国際会議のプログラムを領域HPに掲載しました。
2013.04.04 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2013年5月23日に千里ライフサイエンスセンタービルにて東京大学大学院 医学系研究科 循環器内科学 講師 真鍋一郎先生による「生活習慣病をつなぐ慢性炎症と臓器連関」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
2013.04.01 大学院学生(博士課程D3) 栗本聖之がメンバーに加わりました。
2013.03.31 大学院生の花木英明君が医学博士の学位を取得して大学院博士課程を修了しました。
2013.03.19 准教授 山本英樹の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。Wnt11とWnt3aの糖鎖構造を決定することに成功しました。Wntタンパク質では複数のアスパラギン酸に異なる種類のN型糖鎖が結合することを初めて示しました。また、Wnt11のN40に結合した複合型糖鎖がWnt11の上皮細胞におけるアピカル側への輸送に重要であることも明らかになりました。
2013.03.14 研究内容紹介」のページを更新いたしました。

2012年

2012.12.25 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2013年2月4日に千里ライフサイエンスセンタービルにてがん研究会がん研究所原英二先生による「細胞老化による発癌制御:細胞老化の鋼材」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
2012.12.08 助教 麓勝巳と菊池浩二(現熊本大学医学部)の論文 (J.Cell.Sci. 125, 4822, 2012) が「Wnt5a sets the stage for the final cut」と題してin this issueに取り上げられました。
2012.11.11 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2012年11月26日に千里ライフサイエンスセンタービルにて大阪大学大学院医学系研究科 細胞応答制御学 独立准教授 中田慎一郎先生による「ユビキチン化によるDNA二本鎖損傷応答制御」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
2012.10.01 特任研究員 金岩知之がメンバーに加わりました。
2012.08.10 ホームページの英語版を設置しました。
2012.08.07 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2012年9月3日に千里ライフサイエンスセンタービルにて大阪大学大学院医学系研究科 遺伝子機能制御学 テニュアトラック准教授 河原行郎先生による「マイクロRNAと神経変性疾患」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
2012.06.08 助教 麓勝巳と菊池浩二(現熊本大学医学部)の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。細胞質分裂時にWnt5aシグナルがミッドボディーにおけるESCRTの局在を制御することを示しました。EMBO J. 29, 3410, 2010と併せて、細胞周期のM期におけるWntシグナルの役割が明らかになってきました。
2012.05.29 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2012年6月4日に医学系研究科共同研究棟7階セミナー室にて英国MRC Mariann Bienz教授によるセミナー「Mechanisms of Wnt Signalling: assembly of signalosomes and degradasomes」が開催されます。Wntシグナルの活性化機構の詳細について分子間相互作用と複合体形成の視点で講演されます。奮ってご参加ください。
2012.05.01 研究内容紹介」「研究業績」のページを更新いたしました。
2012.04.01 特任研究員 松本真司藤井慎介が特任助教として採用されました。
特任研究員 辻本育子がメンバーに加わりました。
大学院学生(博士課程D1) 木村公一がメンバーに加わりました。
大学院学生(博士課程D2) 井深奏司がメンバーに加わりました。
2012.03.31 特任研究員 坂根洋が独協医科大学分子細胞生物学教室助教に採用され、異動しました。
2012.03.27 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2012年5月21日に千里ライフサイエンスセンタービルにて慶応大学医学部消化器内科 佐藤俊朗先生による「消化管上皮幹細胞培養“オルガノイド培養システム”の確立」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
2012.01.01 明けましておめでとうございます。大阪大学に異動して3年目を迎えました。「more biochemistry」「more biology」「more disease」を研究推進の軸として、質の高い研究成果を発表していきたいと思います。本年も宜しくお願いします。

2011年

2011.12.28 研究業績」のページを更新いたしました。
2011.12.22 事務職員 内間恵子が退職しました。
2011.11.29 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2012年2月6日に千里ライフサイエンスセンタービルにて広島大学大学院医歯薬学総合研究科 今泉和則教授による「小胞体ストレス応答による生体機能調節と疾患・創薬」に関するセミナーが開催されます。奮ってご参加ください。
2011.11.16 事務職員 齊藤知美がメンバーに加わりました。
2011.11.16 大学院生 花木英明の論文がMol. Cancer Thera.に採択されました。Wnt5a抗体を用いて胃癌細胞の転移が抑制されることをヌードマウスを用いたin vivoでの実験で初めて示しました。
2011.09.26 新学術領域研究「上皮管腔組織形成」のホームページを開設いたしました。
セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2011年9月28日に医学系研究科共同研究棟セミナー室にてハーバード大学Xi He教授によるセミナー「Underdtanding Wnt Signaling and the Wnt Morphogen in Development and Disease」が開催されます。
また、2011年11月1日に千里ライフサイエンスセンタービルにて愛媛大学 今村健志教授による「革新的生体光イメージング技術が拓く次世代がん研究・がん医療」に関するシンポジウムが開催されます。奮ってご参加ください。
2011.08.03 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2011年9月2日に千里ライフサイエンスセンタービルにて東京医科歯科大学難治疾患研究所 清水重臣教授による「オートファージーを標的とした難治疾患克服への戦略」に関するシンポジウムが開催されます。奮ってご参加ください。
2011.08.03 研究業績」のページを更新いたしました。
2010.08.02 特任研究員 坂根洋の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。
ヘパラン硫酸プロテオグリカンの1種であるGlypican-4の細胞膜上のマイクロドメイン上への局在が異なるWntシグナル経路の活性化に関与することを明らかにしました。
2011.07.28 Weidinger博士との共同研究論文がDev. Cellに採択されました。
新規のWntシグナル阻害膜タンパク質Waif1を同定し、Waif1がWnt3a依存性のLRP6のエンドサイトーシスを抑制することを明らかにしました。
2011.07.25 文部科学省新学術領域研究「上皮管腔組織の形成・維持と破綻における極性シグナル制御の分子基盤の確立(略称:上皮管腔組織形成)」が採択されました。
本領域では、上皮細胞が3次元的に管腔組織を形成・維持される機構とその破綻により生じる疾患の病態を極性シグナルの視点から解明することを目指します。本件に関して、特任研究員と大学院生を募集いたします。
2011.04.27 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2011年5月9日に千里ライフサイエンスセンタービルにて自治医科大学間野博行教授による「肺癌原因遺伝子EML4-ALKの発見と分子標的治療の実現」に関するシンポジウムが開催されます。奮ってご参加ください。
2011.04.01 特任研究員 藤井慎介がメンバーに加わりました。
大学院学生(博士課程D1) 庄島健作がメンバーに加わりました。
大学院学生(博士課程D1) 高橋優子がメンバーに加わりました。
大学院学生(博士課程D1) 武 洋がメンバーに加わりました。
特別研究大学院学生(博士課程D2) 権英寿がメンバーに加わりました。
2011.03.31 特任研究員 菊池浩二が熊本大学医学部情報薬理学教室助教に採用され、異動しました。
特任研究員 小山浩史が〈株〉ジェー・エー・シー〈動物実験飼育管理会社)に採用され、異動しました。
2011.03.30 研究業績」のページを更新いたしました。
2011.01.07 研究業績」のページを更新いたしました。
2011.01.06 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2011年1月21日に千里ライフサイエンスセンタービルにて「極性制御を介する細胞からの組織構築とその異常による病態」に関するシンポジウムが開催されます。奮ってご参加ください。
2011.01.01 明けましておめでとうございます。大阪大学に異動して2年目に入りましたので、新たな研究成果を発表していきたいと思います。本年も宜しくお願いします。

2010年

2010.12.14 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2011年1月12日、13日に大阪大学蛋白質研究所にて「細胞表面受容体と細胞内輸送」に関するシンポジウムが開催されます。奮ってご参加ください。
2010.12.01 助教 麓勝己がメンバーに加わりました。
2010.10.15 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2010.08.30 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2010.08.10 研究業績」のページを更新いたしました。
2010.08.06 特任研究員 菊池浩二の論文がEMBO J.に採択されました。
Wntシグナル経路構成分子のDishevelledの細胞分裂期における新たな機能を明らかにしました。Dishevelledが紡錘糸とキネトコアの結合や中期チェックポイントの制御に関わる様子を示しています。
2010.06.15 特任研究員 松本真司の論文がMethod. Mol. Biol.に採択されました。
Wnt5aが細胞接着斑のダイナミクスを制御する分子機構を解析するための実験方法が詳細に記載されています。
2010.04.24 セミナーご案内」に新しい情報が掲載されました。
2010.04.01 事務職員 内間恵子がメンバーに加わりました。
2010.03.19 特任研究員の募集をしています。詳しくは左の特任研究員募集を参照して下さい。
2010.03.12 特任研究員 松本真司の論文がEMBO J.に掲載されました。
(doi:10.1038/emboj.2010.26)。
2010.02.16 研究業績」のページを更新いたしました。
近況」、「関連リンク」のページを追加いたしました。
2010.02.12 セミナーご案内」のページを追加いたしました。
2010.02.10 特任研究員 松本真司の論文がEMBO J.に採択されました。
Wnt5aがDvlとAPCの複合体形成を介して細胞接着と細胞運動を制御することを明らかにしました。Wnt5aが細胞接着斑のダイナミクスに関与する新たなシグナル機構を示しています。
2010.02.01 大学院生(修士課程) Lim Boon Chengがメンバーに加わりました。
2010.01.19 助教 佐藤朗の論文 (EMBO J. 29, 41, 2010) がScience SignalingのEditors' Choiceで紹介されました。

2009年

2009.12.24 ホームページを開設いたしました。
2009.12.10 大学院生 山本英喜の論文がOncogeneに採択されました。
前立腺癌においてWnt5aが高発現している症例は再発率が高く、Wnt5aによる前立腺癌細胞株の運動、浸潤能促進にMMP1の発現が関与することを示しました。
2009.12.1 特任研究員 坂根洋の論文がJ. Cell Sci.に採択されました。
Wnt3aによるLRP6のリン酸化は細胞膜のリピッドラフト上で起こることを示しました。また、LRP6はDkk1によりエンドサイトーシスされた後、再び細胞膜へリサイクリングされ、Dkk1は細胞質内で分解されることを明らかにしました。
2009.12.1 助教 佐藤朗の論文がEMBO J.に掲載されました
(doi:10.1028/emboj.2009.322)。
Wnt5aはFrizzled2/Ror2のクラスリン依存性のエンドサイトーシスを介して、Racを活性化することを見出しました。また、Wnt5aは受容体レベルでWnt3a依存性β-カテニン経路の活性化を抑制するという新たな機構を示しました。
2009.12.1 広島大学から8人のメンバーで大阪大学に異動してきました。宜しくお願いします。
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大阪大学大学院医学系研究科 分子病態生化学
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