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研究成果

平成24〜25年度: 公募研究12

マウス精上皮管腔極性化機構の解明
研究代表者: 北舘 祐
研究成果

上皮管腔組織の一つ精上皮は偏りのないチューブ(管)構造と考えられてきましたが、精子幹細胞が管内で均一に分布せず、血管・間質付近に偏在しています。このことから、精上皮には血管・間質と関連した「極性」が存在することが示唆されます。しかし、その細胞・分子的実体は不明です。血管・間質近傍で特異的に発現する遺伝子をスクリーニングし解析した結果、血管・間質に沿って精細管表面を覆う新規細胞の同定に成功しました。培養精子幹細胞との相互作用をin vitroで調べた結果、培養精子幹細胞はこの細胞に多く集まり、増殖が促進されました。さらに、発現遺伝子FGFを欠いたマウス精巣では、精子幹細胞が減少していました。以上の結果から、同定細胞が「精子幹細胞ニッチ」として働き、精細管を極性化することが分かってきました(未発表)。