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研究成果

平成24〜25年度: 公募研究18

新規可視化法を用いた、正常時と障害時における胆管3次元ダイナミクス解析
研究代表者: 伊藤 暢
研究成果

これまでの本領域での研究から、以下のことを明らかにしました。即ち、(1)肝障が障害を受けた際に成体肝前駆細胞と呼ばれる特殊な細胞集団が出現して肝再生に寄与すると考えられてきましたが、そのような細胞は管腔構造を形成した脈管系として、元々存在する胆管に接続された構造体として増生していること、さらに、増生した胆管系の組織形態は肝障害の部位や病態に応じて大きく異なっていること(未発表)、(2)遺伝子改変マウスを用いた遺伝学的細胞系譜解析の結果から、特定の種類の肝障害モデルにおいては、増生した胆管系の細胞(成体肝前駆細胞/胆管上皮細胞)から新たな肝細胞が産生・供給されており、肝実質組織の再生過程に寄与していること(未発表)、および(3)肝障害時に胆管系が増生する際、これを構成する細胞(成体肝前駆細胞/胆管上皮細胞)の増殖は一様に起こるわけではなく、その一部に生体内において高い増殖能(クローン増殖性)を示す特殊な前駆細胞集団が存在し、これによる寄与が大きいこと(未発表)、等を明らかにしました。