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研究成果

平成26〜27年度: 公募研究06

細胞膜脂質が上皮管腔構造形成において果たす役割の解明
研究代表者: 池ノ内 順一
研究成果

本領域での研究として、上皮管腔形成に於いて重要な役割を果たす上皮細胞の極性形成や細胞接着の形成に関わる細胞膜脂質の探索を行っています。これまでに、上皮細胞のアピカル膜においてスフィンゴミエリンが高度に集積していることを見出しました。さらに、アピカル膜のスフィンゴミエリンがPodocalyxin-1やPIP5Kと共役して微絨毛の形成に寄与することを見出しました(J. Cell Sci., 2013)。また、MDCK細胞の3次元培養において、スフィンゴミエリンの生合成を阻害すると異常な管腔が形成されることから、管腔形成におけるスフィンゴミエリンの役割を現在、解明しています。(未発表)。また上皮間葉転換現象に着目して、上皮細胞に特異的に存在する細胞膜脂質を同定しました(未発表)。現在、上皮細胞に特異的に存在する細胞膜脂質の機能解析を進めており、特に細胞接着構造の形成における細胞膜脂質の寄与を詳細に解析しています。