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活動報告

若手主催研究会 「第1回Tubulology 研究会」

会期 平成25年8月25日(日)
場所 東京大学・弥生キャンパス 中島董一郎記念ホール

本新学術領域での若手育成事業の一環である「若手研究会開催助成」による支援のもと、去る8月に「第1回 Tubulology研究会」が開催されました。領域内からは、オーガナイザーである紙谷(東海大)・伊藤(東大分生研)に加えて川崎博士(東大分生研)、谷水博士(札幌医科大)、平島博士(神戸大)から臓器形成における上皮組織や管腔構造の重要性、また上皮管腔と内皮管腔の類似性や相互作用に注目した研究成果の報告が行われました。さらに、招待講演として森本博士(理研CDB)の呼吸器上皮組織の研究、また向山博士(NIH, USA)の血管・神経ネットワーク研究に関する最新の話題を提供していただきました。50名近くの参加者を集めて盛んな質疑応答が繰り広げられ、活発な意見交換や交流が研究会後の情報交換会でも続けられました。

若手主催研究会 「第1回Tubulology 研究会」

●管腔生物学を志向した若手研究会の開催について

東海大学 創造科学技術研究機構・医学部門 特任准教授 紙谷 聡英

“管腔”をキーワードとした本研究会では、研究領域内からは胆管や消化管、リンパ管など多様な管腔の発生や機能に関する最新成果が発表され、活発な討論に加え領域内の協力体制の確立に向けた相互理解が進んだのではと思います。また領域外から呼吸器や血管・神経といった様々な臓器での管腔生物学につながる新たな知見をご講演いただき、領域内にとどまらない共同研究等への進展が期待できると思います。今後、このような研究会の定期的な開催によって“管腔生物学”という新しい学問の確立に貢献できればと考えています。最後に、本研究会の開催にあたり多大な支援を頂きました新学術領域「上皮管腔組織形成」の諸先生方に心から感謝申し上げます。