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計画研究04

上皮管腔形成過程における細胞動態と機能分子動態の3次元イメージング解析
研究代表者: 大橋 一正

研究概要

上皮管腔組織は、上皮細胞集団が液性因子や細胞接着、機械的な力負荷の刺激を受け、極性化してシスト(嚢胞)、管腔となり、さらに管腔の伸長と分岐を行うことで形成されていきます。刺激を受けた細胞内では、複雑なシグナル伝達機構によって細胞骨格が時空間的にダイナミックに再構築され、形態変化、運動、細胞接着、分裂、極性化、脱極性化がなされていますが、その分子機構は不明な点が多く残されています。本研究では、3次元イメージング技術を用い、3次元培養下の細胞における細胞骨格、機械的力負荷の分布、極性化と脱極性化の動的状態や細胞内シグナル分子の活性変化を可視化し、上皮管腔形成の分子機構を明らかにすることを目的とします。これまでに、蛍光イメージングの種々のプローブ開発を進めています。また、乳腺上皮細胞が細胞外環境の硬さ依存的に形質転換する過程に関与するアクチン骨格の制御因子を同定し研究を進めています。上皮細胞の脱極性化、再極性化といった形質転換を制御するシステムを解明し管腔の伸長部位におけるアクチン骨格の制御機構を解明したいと考えています。