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計画研究

計画研究05

器官・組織形成期の発生異常に基づく上皮管腔組織形成障害
研究代表者: 大谷 浩
研究分担者: 八田 稔久
研究分担者: 宇田川 潤

研究概要

奇形は、細胞レベル、組織レベルにおけるいろいろな極性現象の異常が重なり合った結果、身体の三次元の軸に対して各臓器の位置、形、大きさなどの異常を生じるものです。したがって、管腔臓器の形成過程における発生異常の最終像である奇形の形態学的な異常を詳しく調べ、それらと細胞・組織レベルの研究から明らかにされる管腔構造の形成異常との関係を解明することにより、上皮管腔組織形成の細胞レベルにおける分子機構が、組織レベルから個体レベルへとつながる機構を統合的に理解することが可能になると期待されます。本研究では、全身の管腔構造の形成過程における「伸長」、「分岐」、「極性化」に共通した、あるいは異なる異常が、どのように各臓器の奇形が形成される機構に重層的に関わるかを、詳細な形態学的解析、組織形成解析に適した発生工学的手法や数理解析などを駆使して解明します。本研究は他の計画研究と連携して、管腔形成過程の異常が重層的に寄与した最終像としての奇形が形成される機構を解明することを通して、領域研究の目標である「上皮管腔組織の形成・維持と破綻の分子機構を明らかにする」ことに貢献したいと考えています。