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平成24〜25年度: 公募研究03

独自の正常大腸上皮幹細胞培養技術を用いた管腔形成機構の解析
研究代表者: 中村 哲也

研究概要

大腸上皮の増殖・分化や空間配置調節の破綻は、ヒト大腸疾患における再生不全や発癌に直結することから、その詳細な理解が強く期待されています。研究代表者は、移植が可能で、大腸上皮の再生に寄与しうる、正常な大腸上皮幹細胞を培養する技術を確立しました。本培養法の特徴は、分化細胞を含む正常大腸上皮細胞を、嚢状管腔構造をとり極性をもつ単層細胞として培養可能な点にあります。本研究ではこの培養法を利用し、A) 単一幹細胞から始まる細胞増殖過程での管腔形成超初期過程を解析すること、およびB) 管腔の内腔側−基底側環境差が極性におよぼす影響を解析すること、の2つを目的としたプロジェクトを進めたいと考えています。

本研究で得られる成果は、既存の手法では不可能であった正常大腸上皮再生機構解明に寄与するとともに、上皮組織に普遍的な極性維持機構の解明にも大きなインパクトを与えると期待されます。