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平成24〜25年度: 公募研究04

管形成過程における紡錘体配向の変換機構
研究代表者: 松本 邦弘

研究概要

上皮管腔組織は、様々な形態の器官を構成している。これらの器官は、極性をもった上皮細胞が協調した配向性を持つことで構築されており、その形成機構を知ることは器官の作用機構を知る上で重要である。イヌ腎臓尿細管上皮細胞MDCKは、3次元培養すると嚢胞を形成し、成長因子HGFを添加すると管形成を誘導することが知られている。これら一連の過程は、in vivoにおける管腔組織形成の初期段階と形態的にも機能的にも良く相関している。HGFによる管形成過程では、起点となる細胞の紡錘体は約90度回転し管の伸長方向に配向されるが、このような紡錘体配向の劇的な変換がどのように引き起こされるのか明らかでない。我々はROCOファミリーキナーゼLRRK1が、細胞分裂時、紡錘体配向制御に機能していることを見出した。そこで、HGFが誘導する管形成過程におけるLRRK1を介した紡錘体配向の変換機構の解明を目指す。