• 公募研究
  • 文部科学省
HOME 公募研究 > 平成24〜25年度: 公募研究10
公募研究

平成24〜25年度: 公募研究10

脳胞形成の4次元定量解析
研究代表者: 堀田 耕司

研究概要

脳は一本の管から生じる。発生後間もない胎児は神経管の前方が膨らみ、前端から終脳、脳幹、間脳などの基本的な脳部位の原型を形成する。脳部位の区画決定までが転写因子による経路で説明されつつあるものの、区画決定後の脳の"形作り"の解明までには至っていない。本研究では、連続性を保った一本の管が、脳部位ごとに管の違いを生み出すしくみを解明することを目的とする。ホヤはモザイク発生を行い、尾芽胚までの細胞系譜がすべて明らかにされており、早い発生段階から注目する細胞の系譜を追跡することが可能である。また、脊椎動物と相同な神経管をもちつつも、非常に少ない細胞数からなり、細胞レベルの定量的な解析が個体まるごと用いて可能である。このようなホヤの特徴を活かし、4D(3Dタイムラプス)イメージングと画像認識およびコンピュータ・モデリングにより、予定神経細胞から神経管形成に至る過程の細胞レベルの幾何学的な理解を目指す。