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平成24〜25年度: 公募研究13

神経上皮組織の自己組織的な形態形成の基盤となる細胞骨格動態の解明
研究代表者: 永樂 元次

研究概要

ほ乳類の脳組織は、発生過程において神経上皮組織からなる神経管が各領域にパターニングされダイナミックな形態形成過程を経て形成されます。このような脳組織の形態形成過程の細胞レベルのダイナミクスについては不明な部分が多く残されています。私たちはこれまでに、マウス胚性幹細胞から、立体的な"眼杯"様構造への形態変化を試験管内で再現できる実験系を構築し、その自己組織的な形態形成メカニズムを明らかにしてきました。本研究ではES細胞からの立体組織培養系と3次元イメージング技術を組み合わせ、眼杯形成についての分子・細胞・組織の各階層をまたいだ解析を行うことで、神経上皮管腔組織の自己組織的な形態形成機構の分子機構について新たな知見を得ることを目的とします。こういった分子機構を明らかにすることによって、試験管内で形成される組織の形態を自由にデザインし、より機能的に優れた立体組織を形成できるようになることにつながると考えています。