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平成24〜25年度: 公募研究18

新規可視化法を用いた、正常時と障害時における胆管3次元ダイナミクス解析
研究代表者: 伊藤 暢

研究概要

肝臓に存在する胆管は、胆管上皮細胞により構成され、胆汁という液体を流す「導管」としての役割を担う、典型的な上皮管腔組織です。一方で、肝臓の実質組織の正常なターンオーバーや障害からの再生に関わる組織幹/前駆細胞が胆管中に存在することが明らかとなりつつあり、胆管は肝組織の「幹細胞プール」という視点でも捉えることのできるユニークな系です。胆管は肝臓内に樹状に張り巡らされており、従来の組織切片を用いた2次元的な解析手法では、その実像の正確な把握は困難でした。我々は最近、マウス成体肝臓の内部における胆管の樹状構造を3次元レベルで観察するための新たな手法を開発しました。本研究課題では、この新規可視化法を駆使した独自のアプローチにより、正常時および肝障害・再生過程における胆管系の3次元的な形態・動態の観察を行うと共に、その制御に関わる細胞間相互作用とシグナル分子・経路の解明を目指したいと考えています。