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平成24〜25年度: 公募研究19

器官サイズ制御シグナルによる神経管・血管系上皮組織の3次元構築機構の解明
研究代表者: 浅岡 洋一
連携研究者: 仁科 博史
連携研究者: 平山 順
連携研究者: 岩月 麻美子

研究概要

上皮管腔組織は多細胞生物を構成する器官の基盤的構造であり、その形状やサイズの適切な制御は機能的な器官の構築に極めて重要です。ここ数年の研究から、器官サイズ制御シグナルHippo伝達系が上皮管腔組織の構造制御と密接に関連することが明らかとなってきましたが、管腔形成の3次元構築を規定する分子機構の理解は不十分です。私達はこれまでにHippoシグナルの下流標的因子のメダカ変異体を単離し、この変異体が神経管や血管等の上皮管腔組織の構築と維持の不全という特徴的な表現型を呈することを見出しました。そこで本研究では、「メダカ変異体における管腔構造崩壊の原因を、①細胞極性、②細胞運動性ならびに③細胞張力制御の3 つの観点から個体レベルで解明すること」を目的とします。具体的には、メダカ胚の透明性の特徴を生かし、Hippo シグナル伝達系による神経系・血管系の管腔形成過程をin vivo にてイメージング解析します。