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平成24〜25年度: 公募研究24

類器官培養における癌浸潤モデルの構築と蛍光イメージング
研究代表者: 清川 悦子

研究概要

極性とは蛋白質や脂質の不均一な分布と定義できます。しかし実際には蛋白質の場合、局在だけでなく活性の有無が重要です。低分子量G蛋白質は、分子スイッチとして機能し、GTPに結合している状態が活性化型、GDPに結合している状態が不活性化型です。その活性化を検出するバイオセンサーとしてFRETの原理を用いたRaichuがあります。このRaichuを恒常的に発現する細胞株の樹立に成功し、低分子量G蛋白質の極性が各々の分子によって異なっていることを観察してきました。また任意のポイントで蛋白質の活性を制御することにも成功し、蛋白質の活性の不均一性の生物学的意義も明らかにしています。しかし、空間的に活性を制御するにはツールがまだ不十分であることもわかってきました。本研究では、管腔構造の基底膜側に蛋白質を局在させるツールを開発し、細胞が基質に浸潤するモデルを構築することを目指します。