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公募研究(平成26〜27年度)

平成26〜27年度: 公募研究02

de novo管腔形成の制御機構
研究代表者: 松本 邦弘

研究概要

上皮管腔組織は、様々な形態の器官を構成している。これらの器官のほとんどは、上皮細胞の頂端面(apical)に囲まれた管腔(lumen)を持ち、ここで内容物の分解や、液体、ガスの移動など、上皮管腔組織に特徴的な機能を果たしている。つまり管腔の形成は、上皮管腔組織にとって最も重要なプロセスの一つである。これまでde novo管腔形成について、(1)細胞外マトリクスや細胞間接着によるシグナル、(2)上皮細胞の極性化、(3)管腔の拡大、というプロセスが重要であることが知られている。しかし、上皮細胞集団の中で、細胞がいつどのように極性を獲得し管腔形成につながっていくのか、その初期のステップについては不明な点が多い。我々はROCOファミリーキナーゼLRRK1が、上皮細胞の細胞間接着や細胞分裂軸制御を通して、管腔形成に重要なことをみいだしてきた。そこでLRRK1の基質を同定し、LRRK1がどのように管腔形成に機能しているのか解明することを目指す。