学校長森田幸雄(筆山28号より転載)

 学校も新学期開始かち既に2ケ月が経過いたしましたが、この間県下高校総合体育大会、中学クラスマッチ、全校遠足等大規模行事も順調かつ無事に進行中であります。ここでわざわざ無事にと付け加えたのは最近の十七歳前後の少年達による異常な問題行動に思いを致す時、直接同年代の諸君の教育に当る私達にとっては、この語は祈りにも似た偽らざる気持でもあるからです。今後とも教職員一致して学力の充実と同時に「こころ」の面でも高い倫理観と強靭さを備えた人格育成に取り組む所存ですので、何卒先輩諸兄姉のご教示とご声援の種お願い申し上げます。
 さて話題としてはいささか旧聞に属することと存じますが、重ねて高校サッカー部の活動について一言報告させて頂きます。第78回全国高校選手権大会が旧年末から新年にかけて国立競技場他で開催され、サッカ部が県代表として出場いたしました。何しろ初出場であり校内はもとより関係者一同大いに盛り上がりました。特に同窓会、振興会、就中、関東支部の皆さんやサッカー部OB会の先輩がたには、地の利を生かして直ちに応援態勢を立ち上げて頂き、動員や募金活動を含め学校側の手不足面や思い及ばない面を十二分に補って頂きました。学校長として改めて感謝と御礼を申し上げる次第であります。
 次に80周年行事とも関連しますが、去る5月14目、中・高とも記念招待野球試合を実施しました。相手校は宿毛市立片島中学と香川県立観音寺中央高校で共に全国制覇の実績を有する名門校であり、結果は惜敗しましたが、カラーの似たチーム同士であり記念行事に叶う好試合でありました。高校野球についてはそろそろ夏の全国を目指すべきとのご声援も頼りであり、目下監督選手一丸となって、決意も新たに甲子園への厳しい精進に入っております。巷間、無敵明徳義塾が最も恐れている相手は土佐だという噂が流れて(されて)おり、是非噂を現実としたいものと願っています。
 次に本年度の大学進学状況ですが、現役合格率は今まで最高だった昨年度にほぼ匹敵する74%であり、国公立大合格者数一〇七名も現役としては最多となり、可成の成果を収めたのではと考えています。更に県下高校体育大会(県体)出場選手の合格率約79%(国立医大関係4を含む)は文武両道の校是に叶う結果であり頼もしく思っております。ただ東大、京大等超難関校については現浪を含めて合格者倍増を目指すべく一段と厳しい取組みが必要という指摘もあり、今後は更に緻密な進路指導を行ってまいる決意ですので適切なアドバイスなり預けたら幸いであります。
最後に80周年記念行事等に関することですが、既に創立記念日の前日、11月17目を式典及び祝賀会日と設定、準備に入っています。募金等でまた先輩各位のお力添えをお願いすることも多いと存じ恐縮しておりますが、何卒ご協力の程心底お願い申し上げます(平成12年5月29日)。


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