Soda waterお酒は元々強くありません。私にとっては炭酸水がビールの代わり。炭酸のほどよい刺激が爽快で、ごくごく飲めます。40歳を過ぎた頃、運動不足を解消するため、最初はプールに通っていました。そのうち、浮力にごまかされる水中ではなく、重力を感じる地上でもっと負荷をかけたいと考え、ランニングを始めることに。自分に向いていたみたいで、かなりはまりました。ピークは50歳前後の頃。夏はトレイルランニングに励み、冬は各地のフルマラソンの大会に毎年3、4回ほど出場したものです。53歳のときの勝田マラソンでは自己ベストの3時間30分を記録。その後はタイムが縮まらずマラソン熱は少し冷めてしまいましたが、現在も週に3回ほどマイペースで走るのが習慣になっています。川に沿ったコースはランニングに最適。道が平坦な上に信号が少ないからです。普段は淀川ですが、東京出張の際には隅田川沿いを。いつもと違う風景が楽しめるのもいいですね。あまり知られていないのががん検診のデメリット。年齢やがんの種類によっては、がん細胞の増殖スピードが相当遅く、放っておいてもほかの病気で寿命を迎えることがあり得ます。検診でこれを見つけてしまうのが「過剰診断」。男性は50歳以降の受診で十分でしょう。乳がん、子宮頸がん、胃がんは2年に1回、肺がんと大腸がんは1年に1回が適切な間隔です。50代後半からは食事にも気を配っています。炭水化物を控えめにするのがポイント。朝食は食パンを半枚ほどにとどめ、夕食もご飯は少なめに。コンビニで買い物するとスイーツについ手が伸びてしまうので注意しています。たまには例外もあって、東京出張の際には築地名物の大きなおにぎりをほおばるのが楽しみのひとつ。週末に妻と外食するときはあまりセーブしません。多少食べ過ぎても、体を動かして帳尻を合わせれば大丈夫。ストレスを溜めないことも大切です。叱られても上手に受け流しましょう。私自身、小さなことはあまり気にならない性格で、いわゆる「鈍感力」があるようです。年齢を重ねて、さまざまな「対処法」も身に付きました。10人中9人から批判されてもなんとかなる。それぐらいの心持ちでよいのです。祖父江 友孝大阪大学大学院医学系研究科環境医学 教授16
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