e T o uviL名 井 陽大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 教授1995 年から 3 年ほどテキサスに留学していたときにだいぶ太ってしまいまして。アメリカ南部の土地柄なのかみんな人懐っこく、毎晩のように友人の家に集まって、ダーツを投げてはビールを飲んで肉を食らうという生活でしたからね。楽しかったのは確かですが、その代償が 12 キロの体重増。帰国後は多忙で運動不足に拍車がかかり、とてもダイエットどころではなく、長い間体重は変わりませんでした。転機が訪れたのは 2007 年、46 歳の頃です。ハワイでサーフィンを体験してハマってしまい、すぐにマイボードを購入してのめり込みました。サーフィンは 1 日で 2 キロ減るぐらいの運動量があるので自然に減量でき、体型も絞れます。その流れで食事の意識も変わり、「せっかくカロリーを消費したのだから」と食べる量をセーブするようになりました。そ愛娘が某アイドルグループに所属。応援のために各地のコンサートに駆け付けています。旅行気分も味わえて一石二鳥。ストレスがさまざまな病気の引き金となることは、もはや定説となっています。近年は、ストレスで増加した ROS(活性酸素種)が、アルツハイマーなどの神経変性疾患に関係していることが明らかに。ストレスを抱え込みがちな人は、誰かに話してみることをお勧めします。欧米ではカウンセリングが普及していますが、日本でもっと広まるといいですね。のかいあって、最大体重から 20 キロの減量を達成。今もそれを維持しています。炭水化物を控えめにして、肉・魚・野菜のバランスに留意するぐらいのことは今もやっていますが、オーガニック食材へのこだわりなどはなく、忙しい日のお昼はカップラーメンで済ますことも。食に関してはそんなにストイックではありません。健康のためというよりも、好物を適量、美味しくいただくのが一番かなと思います。今ではサーフィンは、すっかり日常生活に組み込まれています。週末はなるべく行くようにしていて、平均すると月 2、3 回ぐらい。「次いつ行こうかな」と考えるだけでワクワクしますね。私自身、仕事のプレッシャーはそれなりに感じるタイプなので、サーフィンは最高のリフレッシュになっています。26臨 床や研 究の最前 線に立ち、多忙な日々を送るドクターは、どのように自らの 健 康を最 新の知見を取り入れたり、ひたすら趣味を究めたり……そのスタイルはさまざまです。キープしているのでしょうか。「医者の不養 生」を覆す「元気の素」をご紹介します。r
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