DOEFF_vol1
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文部科学大臣表彰・科学技術賞を受賞。同大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学教授免疫学フロンティア研究センター教授微生物病研究所感染病態分野教授第一回日本学術振興会賞同分野助教授大阪大学微生物病研究所御分野(菊谷仁教授)に移った後、セマフォリンの免疫系における役割を初めて解明大阪大学大学院医学研究科(岸本忠三教授)で研究大阪大学医学部卒業、同大附属病院、大阪逓信病院(現NTT西日本病院)での内科臨床研修分子免疫制199720032005200620072011DOEFF Vol. 01僕にとって研究は麻薬です。本当に楽しい。学生を見ていても同じです。研究を始めた当初は「しんどい、できない」と後ろ向きな彼らが、卒業間近になると決まって「もう少し続けたい」と言い出す。僕自身もそうでした(笑)。いずれにしても大それたことを成し遂げようと研究に向かうというよりは、動物や薬品の匂いのする研究室に何となく心惹かれるものです。それは研究者なら誰しも持っている感覚。そんな風に感じる一方「病気を何とかする」ことが医学の意義だから、患者さんの支えになるのはもちろん、病気のメカニズムを解明したい。それが次なる医学や科学の発展へとつながります。阪大には免疫研究で世界トップクラスの先生が歴任してきました。僕も先生方からは少なからず影響されました。「太陽に向かって歩けば影を踏むことがない」という言葉がある通り、憧れの存在を見ていれば、人生における節目で、先人の背を追うような選択ができます。このことは幸運でした。これからも治せない病気にアプローチし続けながら、同じような思いを共有できる仲間を増やしていきたいと思います。19911993Biography15

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