DOEFF_vol4
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DOEFF Vol. 0415心臓病で亡くなる人を少しでも減らしたい。心不全に陥る患者さんを減らし、健康で幸せに生きられる時間をもっと延ばしてあげたい。研究者になった今でも、僕の根っこにあるのは「医療に助けられた恩を、研究を通じて患者さんに返したい」というシンプルな願いです。もし世界中の医療現場で役立つ技術を開発できれば、それによって何万人、何十万人、何百万人、何億人もの命を救うことができる。そういう大きな夢を胸に日々の研究に打ち込んでいます。医師というのは、本当に幸せな仕事です。お金をもらって「ありがとう」と言ってもらえる仕事なんて、なかなかありません(笑)。その分、責任は重大です。僕自身、患者さんから感謝の言葉をかけていただいた際に、自分はそれに見合うだけの仕事ができただろうかと落ち込むことはしょっちゅうです。それでも僕は医者を続けていきたい。自らの責任をしっかりと引き受けながら、患者さんにも研究にも誠実に向き合いたい。それが僕にできる一番の恩返しです。何億人もの患者さんを救う。医学研究の最大の意義です。「ありがとう」の言葉に報いることのできる医師でありたい。1993大阪大学医学部卒業、同大附属病院での臨床補助の研修に従事1994大阪警察病院 循環器科非常勤研修医2002大阪大学 大学院医学系研究科博士課程修了ベイラー医科大学 循環器内科 ポストドクトラルフェロー2004大阪大学医学部附属病院総合診療部 医員2006大阪大学 大学院医学系研究科循環器内科学 助教2009大阪大学医学部附属病院循環器内科 病棟医長2012大阪大学 大学院医学系研究科 循環器内科学 講師大阪大学医学部附属病院 診療局長2013大阪大学 大学院医学系研究科循環器内科学 教授(継続)2016大阪大学 国際医工情報センターセンター長(継続)2018大阪大学医学部附属病院病院長補佐(継続)Biography

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