DOEFF vol6
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DOEFF Vol. 0617岡田善雄1987年文化勲章受章。センダイウイルス(HVJ)による体細胞融合現象を発見。体細胞遺伝学の礎を築いた。その成果は今もさまざまな難病治療に応用されている。近代医学の歩みとともにある大阪大学医学部の180年にもおよぶ歴史を、ビジュアルとともに読み解く。Vol.6では戦後の復興から現在まで連綿と続く、世界の一大医療拠点としての歩みを辿ります。岸本忠三1998年文化勲章受章。免疫細胞の抗体産生を促す分子、インターロイキン6 (IL-6) を発見。IL-6はさまざまな炎症性疾患の病態解明の鍵を握っている。早石修1972年文化勲章受章。さまざまな生理活性物質の生成や薬物の代謝などに関わる重要な分子である酸素添加酵素(オキシゲナーゼ)を発見した。豊島久真男2001年文化勲章受章。細胞をがん化させる能力を持つ遺伝子の存在を世界に先駆けて証明。がん遺伝子研究の先鞭をつけた。1993年、医学部・同附属病院が中之島から吹田地区へと全面移転。1998年には大学院医学系研究科に改称。2004年には、国立大学法人となり現在の大阪大学が形づくられる。さらに2019年には医学伝習150周年記念式典を開催。先人たちの努力と伝統を引き継ぎ、新たな一歩を踏み出した。早石修教授を皮切りに、これまで4名の文化勲章受章者を輩出。その研究成果は国内外で高く評価されている。世界の医療の一大拠点に伝統を未来へ現在の医学系研究科・医学部附属病院

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