DOEFF vol7
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病院自宅問診指導血圧脈拍心電波形クラウド死因第2位の心疾患への切り札なるか。日本における死因第2位は心疾患。そのうち最も多いのが心不全です。患者数は推定120万人以上で、今後さらなる増加が見込まれています。このような患者さんの心肺機能を改善させるため、通院下での心臓リハビリテーションが行われてきました。ただし、実施率はわずか1割未満。主な理由として、患者さんが高齢であり、継続的な通院が難しいことがあげられます。そこで坂田泰史教授、谷口達典医師(循環器内科学)らの研究グループは、在宅での心臓リハビリテーションを可能とするオンライン管理型医療機器の研究開発を行いました。現在実施している医師主導治験は、リハビリ領域における遠隔医療として国内初の試みとなります。ケトン食ケトン食という低炭水化物・高脂肪の食事は、がん治療を支えるものと期待されていましたが、具体的な食事の摂り方は確立していませんでした。そこで萩原圭祐特任教授(先進融合医学)らの研究グループは、食品メーカーとコンソーシアムを立ち上げ、がん治療に有効なケトン食療法の開発に着手。さまざまながんの患者さん(ステージIV)を対象に症例研究を実施しました。3カ月間、ケトン食療法を施した37人の患者さんのデータを分析すると、生存率に好影響を及ぼしていることが明らかに。進行がんを少しでも食い止める可能性がここに示されたのです。食事でがんに立ち向かう。20ツナサラダベーコンオムレツ〈 朝食の例 〉ケトンフォーミュラ(特殊ミルク)中鎖脂肪酸油(MCT)を添加Keywordオンラインリハビリ昼食の例は、豚肉ソテー、みそ汁。夕食の例は、サバの塩焼き、コンソメスープ、チーズサラダなど。新型コロナウイルスの感染防止の観点からも、在宅でのリハビリにはメリットがあります。Keyword

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