ning ShoesnuR好きなワインをじっくり味わってリラックス。海外出張の際はランニングシューズを持参します。知らない町をブラブラしたり、走ったりするのが好きなんです。大学時代からの趣味がワインです。家庭教師をしていた当時、阪大の医学部に合格した生徒のお祝いに招かれたことがありました。その時にいただいた一杯が、忘れられないほどおいしかった。それ以来、レストランにノートを持参してワインの香りや味わいを5段階で評価したり、ブドウの品種や産地をメモするようになりました。20年以上飲み続けていますが、勉強すればするほど奥深さを実感できます。ですから、私にとってワインは酔うために飲むものではありません。泥酔するまで飲むのは、お酒に失礼かなと。普段は週3~4回、ワインセラーからその日の気分に合うものを2杯ほど嗜んでいます。好きだからこそ、じっくり味わいたい。適量なので、飲んだ後はリラックスして眠れます。食生活で意識しているのは、ありきたりかもしれま石井 優大阪大学大学院医学系研究科免疫細胞生物学 教授せんが、食物繊維やたんぱく質をたくさん摂り、炭水化物や脂質をできるだけ減らすこと。ただし量は、「腹七分目」で抑えるようにしています。年齢とともに基礎代謝は低下しているのに、食欲はさほど落ちないという方は多いでしょう。そのため、意識的に代謝と食欲をフィットさせていく必要があります。「食事は少なめ」を日頃から心がけるだけで、胃が慣れてお腹が空くこともなくなりますよ。そんな私も、アメリカにいた頃は太っていました。はじめは現地の食事のボリュームに圧倒されていたのに、無理やり完食するうちに食べ切れるようになっていたのです。これも「慣れ」なんでしょうか。以来、食べ過ぎには気を付けるようになりましたね。アルコールも食事も、適量が一番。運動も適度に行いながら、健康を維持していきたいものです。17My Way to Stay Healthy新型コロナウイルスで重症化した患者さんに多かった傾向が、肥満でした。病気と生活習慣は別々のものではなく、関連性があると考えるべきです。今後はAIやスマートモバイルなどを活用し、日頃から健康を管理する動きが活発になるでしょう。病気になってから治すのではなく、未然に病気を防ぐのが医学のトレンドになると思いますね。最新の知見から
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