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CoMIT棟

6月12日(月)に
第378回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)が
開催されます。

6月12日(月)に最先端医療イノベーションセンター棟1階 マルチメディアホールにて、
第378回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)が下記のとおり開催されます。

是非多くの方にご参加いただければ幸いです。

日時:

2017年6月12日(月)18:00~

場所:

最先端医療イノベーションセンター棟1階 マルチメディアホール

演題:

Synbioticsによる感染制御とそのメカニズム

講師:

朝原 崇 先生
株式会社ヤクルト本社中央研究所

要旨:

近年、腸内細菌叢の解析技術への分子生物学的手法の導入に伴い、周術期の患者における腸内細菌叢のバランスの破綻(Dysbiosis)とそれに伴う腸内細菌のBacterial translocationが明らかにされている。また生活習慣病や精神疾患などの患者において、腸内細菌叢の乱れを原因とするリーキーガット・シンドローム(腸の粘膜が損傷され、微生物、毒素、腐敗産物などの有害物質が体内に漏れる状態)といったいわゆる慢性感染のリスクが指摘されている。そのような患者の感染症対策として腸内細菌叢のバランスを正常に保つことの重要性が注目され始めた。
一方、近年臨床では、プロバイオティクスとプロバイオティクスの選択的な機能・増殖促進因子であるプレバイオティクスを併用する、シンバイオティクスという概念が定着してきており、プロバイオティクス単独での使用に比べより強い効果が期待できることから、腸内細菌叢の基礎研究・臨床研究の発展とともに、感染症を制御する手段として注目されている。本講演では、近年報告の増えている臨床におけるシンバイオティクスの腸内細菌叢や腸内環境の改善作用に基づく感染防御作用とその防御のメカニズムについて紹介する。

世話人:小倉 裕司
高度救命救急センター
E-mail:ogura@hp-emerg.med.osaka-u.ac.jp


次回、379回CNCは、看護実践開発科学 梅下 浩司先生のお世話で平成29年7月10日(月)開催予定です。

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