最終更新日
2015.08.13

陰膳法による食事由来のアクリルアミドばく露量推定および食品摂取データに基づく推定方法の妥当性評価

2015.8.13 倫理審査委員会承認

IRB承認
対象

茨城県つくば市、東京都区部および町田市、神奈川県相模原市とこれらの周辺地域に在住の20歳代~60歳代までを対象とする。

研究機関

大阪大学大学院医学系研究科社会医学講座環境医学

国立研究開発法人国立環境研究所

目的

①1日の陰膳試料(総量)のアクリルアミド含有量をもとに食事由来の1日のアクリルアミド摂取量の分布を推定する。

②上記①と同日実施の秤量法食事記録(DR)を用いて、1日のアクリルアミド摂取量を推定し、その推定結果妥当性を①を用いて評価する。

③食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いて、長期のアクリルアミド摂取量を推定し、その推定結果妥当性を①および②を用いて評価する。

④血液検体中のアクリルアミド付加体が食事由来アクリルアミド摂取量の客観的なばく露評価の生体指標となる可能性があることから、将来的に測定を行うことを目指して収集し、FFQから推定される長期ばく露量の妥当性を検証するための比較基準とする。

方法

2年計画で実施する。2年間を通して対象者から1日の陰膳試料、秤量法食事記録、食物摂取頻度調査票(FFQ)および採血による血液検体を収集する。陰膳試料のアクリルアミド含有量をもとに食事由来アクリルアミド摂取量の分布を推定し、その結果をもとに食事記録による推定結果妥当性を評価する。また、陰膳試料、食事記録の結果に加え、将来的に血液検体中のヘモグロビン‐アクリルアミド代謝物付加体をアクリルアミドの体内ばく露量の生体指標として測定・検討し、FFQによる長期アクリルアミド摂取量の推定結果妥当性を評価するための比較基準とする。

意義

陰膳試料の分析値をもとにしたアクリルアミド摂取量分布の推定や食事記録による食事由来アクリルアミド摂取量(絶対値)の推定、FFQを用いた長期ばく露量の評価を行うための妥当性検証などによって、日本人の食事由来アクリルアミドばく露量評価および推定方法を示すことができると考えられる。

個人情報の扱い

「連結可能匿名化」を行い、個人情報を保護する。

問い合わせ先

大阪大学大学院医学系研究科 環境医学 教授 祖父江 友孝

連絡先電話番号 06-6879-3920

大阪大学医学部附属病院の倫理審査委員会(IRB)承認課題