最終更新日
2014.07.10

ライフスタイルと染色体DNA安定性・睡眠態様・唾液中血清蛋白に関わる予防医学的研究

2014.7.10 倫理審査委員会承認

IRB承認
対 象

ダイジェット工業(株)の定期健康診断受診者(350名程度)のうち、参加協力の得られた成人

研究期間

大阪大学大学院医学系研究科環境医学
いかがく(京都医科学研究所)

目 的

染色体DNA安定性は、染色体損傷の指標の一つであるが、ライフスタイル・健康状態との関連性は不明な点が多い。 また、睡眠態様(睡眠時間・睡眠の質・朝型夜型など)とライフスタイルとの関連性を包括的にとらえることは、 ライフスタイル医学の重要課題である。また、簡便に採取できる唾液からの血清蛋白の評価法が確立できれば、 生体情報評価方法として社会医学の幅広い分野に応用できる。ライフスタイル・健康状態とこれら各要因に関する調査を行い、 関連性を定量的に評価することを目的とする。

方 法

対象集団の定期健康診断に際して、説明書・同意書などを、健康診断受診資料と同様、事前に配布する。 健康診断受診時に、調査への同意が得られた者を対象に、質問紙による調査・唾液・尿・血液の採取・ 一般健康診断データの収集を実施する。血液採取は、通常の健康診断の採血に加えて実施するので、 採血量を約5ml増量するのみである。唾液採取は、直接法(容器に直接唾液を吐いてもらう) あるいは、サリベット法(唾液採取用の綿とチューブのセット。中の綿を口に入れ、唾液をふくませてからチューブに戻す)を用いる。

意 義

ヒトリンパ球染色体DNA安定性とライフスタイルとの関連性が解明されれば、ライフスタイルの改善によって、 遺伝物質であるDNAの安定性を増強できることが明示され、より適切に個人の健康状態やその原因を評価でき、 がんに対する新たなテーラーメイドの予防法や対処法を立案できる。
睡眠が、ライフスタイルおよび健康との関連性について評価することは、国民的健康水準の向上を図るための 基礎的データとして欠くことのできない重要なものである。

個人情報の扱い

「連結可能匿名化」を行い、個人情報を保護する。

問い合わせ先

大阪大学大学院医学系研究科 環境医学 助教 呂 玉泉
連絡先電話番号 06-6879-3923

大阪大学医学部附属病院の倫理審査委員会(IRB)承認課題