カテゴリ | A. がん対策・疫学 |
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概 要 | 3府県コホートスタディは、大気汚染と肺癌等の関連を明らかにするために1980年代から2000年まで行われた前向き観察研究である。対象地域は国設大気測定局があること、あるいは国設大気測定局の近くであること、かつがん登録が行われている地域である宮城県、愛知県および大阪府の下記にある市町村とした。対象地域住民約10万人に対してアンケート調査を行い、観察期間に起こった転帰(全がん罹患や全死亡、転出)を把握した。3府県コホートの特徴は、都市部が対象地域に含まれることである。さらに、日本標準職業分類に準じた詳細な職歴・最も長く就労した職業や、社会経済的指標となる健康保険の情報を含んでいる。このデータを用いて、「既存の大規模コホートデータを活用した網羅的解析の試み」(https://kaken.nii.ac.jp/d/p/25460752.ja.html)や生活因子とがんの発症ならびに死亡との関連を検討している。 三府県コホートの対象地域(Katanoda et al., 2011) |