「高校化学に生命化学!!」

 今回は残念ながらケーキの話ではないです。期待していた人はごめんなさい。

あまり知られていないのですが、一昨年から始まった新課程における「化学2」という科目において「生命と物質」という章が加わりました。中身をのぞいてみると、DNA, ATPといった分子が構造式で示され、その役割についてもきっちりと書かれています。まさに「生命科学」そのものという感じで、充実の内容です。しかし、教育現場は混乱しているようで、生物はわからないから授業では取り扱わないと明言してしまう先生もいるぐらいです。生物と化学の乖離が生み出した混乱なのでしょう。

打開策として「生命科学」という科目が新設され、両科目の融合が図られることを切に望みます。

(加納 圭)