『サッカーW杯』
もう沖縄、九州と「梅雨」を迎え、
京都の街にも「梅雨」の足音が聞こえ始めている今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
初めまして、今年度より仲間入りさせていただきました松田健太郎と申します。
今ホットな話題といえば、やはりもうすぐドイツで行われるサッカーW杯ですね。
日韓共催で行われた2002年のサッカーW杯の時と同じ、いやそれ以上の盛り上がりがあることは間違いないでしょう。
はてさて、日本代表はどこまでやってくれるのでしょうか?楽しみです。
そういえば、今年はすでに2つのスポーツの祭典がありましたね。
一つはトリノオリンピック。荒川静香選手が金を取ったことは皆さんご存知のことでしょう。カーリングも今は時のスポーツですね。
もう一つはワールドベースボールクラッシック(WBC)。日本代表が見事優勝しました。多くの人が手に汗を握り、WBCをテレビで見たことだと思います。
・・・と、これでは単なるスポーツ好きの人で終わってしまうので方向を変えて。
このようなスポーツをテレビで見ていると、必ず「解説者」っていう人がいますよね。彼らがいるおかげで我々は全く知らない競技でもその競技のことを知ることができ、結果楽しんで見れるのだと思います。
では科学の分野ではどうでしょうか?
この分野で言う「解説者」と言えば博物館の学芸員や、日本科学未来館のインタープリターなどが思い浮かびます。
つまり、面白い科学をやさしく伝えてくれる人たちです。
ただ、彼ら「解説者」がいて本当に意味がある時は、我々個人がその対象に興味を持ったときだという風に感じます。
スポーツは常にテレビといったメディアに現れており、興味を生じさせるきっかけが多くあると感じます。さらにそこに「解説者」がいることで知らなかった競技でもある程度の理解ができます。そういう意味でこの「解説者」は有意義な存在だと言えます。
しかし科学となるとその露出はずっと減り、触れるきっかけが少なく感じます。また、たとえ「解説者」がいたとしても彼らから情報を得られるのは、あくまでも科学館ないし博物館へ訪れる人、つまり科学に興味を持っている人だけなのでは、と感じます。前者の「解説者」と異なりとてももったいなく感じます。
もっと科学の「解説者」を「活用」していくために今必要なのは科学に興味を持つきっかけを提供することなのではないかと感じています。そしてその場を通して科学に興味を持ってくれる人が増えれば、科学の「解説者」の存在がずっと大きく、有意義なものになると感じます。当然、テレビを見て解説を聞くように、「科学」を見ながら解説を聞けるという意味でも、とても有意義だと思います。
とにかく誰しもがスポーツに興味をもち、それを見て楽しむように、科学にも興味を持ち、科学を「楽しんで」もらえるようなこれからになればなぁ、と思います。「楽しむ」といっても、ただ科学の良い面だけを知るということではなく、科学が社会に見せる悪いと感じるような面も知るという意味を含めて理解して頂けるとありがたいです。
誰しもが科学というものを多角的に考えてもらえるように働きかけられたらな、と思う次第です。
いろいろ綴りましたが今はやはりサッカーW杯が大変楽しみです。
(松田健太郎)