「無常」
最近はどうにもすっきりしない天気が続いている。晴天が続いているかと思えば突然雨が降り、雨天が続いているかと思えば突然晴れる。天気は無常である。
しかし無常なのは何も天気ばかりではない。我々の体にしても、動物にしても、植物にしても、日々多少の成長や老化がある以上、常に同じではない。社会の進展にしても、ゲノム研究の進展にしても、そのスピードは日進月歩であり、今日と同じ姿であることはない。人の心然り。
けだし森羅万象は無常である。
しかし無常であるからこそ儚く、そして儚いからこそ美しい。特に京都は四季の移り変わりが目に見える美しい古都であり、どうしても無常について意識させられてしまう。
その目の前の無常に、浪漫を感じずにはいられない今日この頃である。
(元越勇人)