「はじめまして」

桜の季節に大学院の入学式を終え、研究室に来て1ヶ月半が過ぎようとしています。毎日、日本語やら英語やらで、大量の文献や論文を読む日々です。

思えば、私はサラリーマン記者時代、「とにかく現場現場」と叩き込まれ、ものを考える暇もなく走り回っていました。でも、現場に行ったからといってすべてがわかるわけでもなく、その場限りで情報を処理していることに矛盾を感じている日々でした。

大学院では、好きなだけ本を読んだり、調べたり、これまでの研究者たちが蓄積した知識に触れることができます。でも、逆に大学にこもってばかりいると、社会で何が起きているか見えにくくなります。

今、ここで起こっていることを見つめる視点と、ものごとを俯瞰して見る視点、両方を失わず、2年間有意義に過ごしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

(鈴木和歌奈)