第33回渋沢・クローデル賞特別賞を受賞しました。(小門穂)

このたび、拙著『フランスの生命倫理法 生殖医療の用いられ方』(2015年、ナカニシヤ出版)が、第33回渋沢・クローデル賞特別賞を受賞しました。
http://www.mfjtokyo.or.jp/mfjtokyo2/events/shibukuro.html

2016年6月24日(金)に、日仏会館(東京)にて授賞式が開催されました。
このような賞をいただくことになりたいへん光栄に思っております。
たくさんの方々に支えられて研究を続けてこられたことに心より感謝しております。

本書では、1970年代末の体外受精技術登場以降の生殖補助医療の発展と広がりに対してフランス社会がどのようなルールを作って対応してきたかを扱いました。
なかでも、生殖補助医療を受けられる人についての規定に着目し、誰が医療技術を介して親になることが認められているのか、生殖補助医療に関するルールはどのように作られ、なにを守ろうとしているのかを考えました。
フランスにおける生殖補助医療をとりまく制度や制度をめぐる議論から、生殖補助医療に対するフランスの対応はどのような理念に基づくものなのかということを明らかにすることを試みたものです。
お手にとっていただけますと幸いです。

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