ひとこと日誌を書くまでの道のり

 立春なのに大寒な陽気。ラボの人数が増えたものの、相変わらず寒いので耐寒に余
念がありません。とは言っても、窓際に段ボール、片手に温かい飲み物くらいですが。

  ご存知の通り、ひとこと日誌はラボのメンバーでまわしています。現在7人(たまに8人)ですが、順番がまわってくるのが早い! ほっとしたのもつかの間、「赤いポスト」が机の上に置かれます。置いてくれるのは、ひとこと日誌更新係の加納さん。この「赤いポスト」は貯金箱で、最近は街中では見かけなくなった一昔前のかたち。日記を書くたびにお金を入れるわけではありません、念のため。
実は昨年末わたしの順番が来たのですが、ちょっとズルをして牧菜さんと伊東さんに頼み込んで先に書いていただきました。特にワイロも要求されず、お二人とも快諾。次は誰に替わってもらおうかなどと邪な考えを何とか捨てて、自分の順番だと名乗り出たのは1月中旬でした。
この時期から、わたしの汚い机の上には「赤いポスト」が鎮座していました。あまりにも汚いからか、妙に机に馴染んでいます。そう、汚い机のオアシスのような。だからというわけではないのですが、ひとこと日誌を書かなければならないことを約2週間ほど完全に失念してしまいました。そこへ加納さん、絶妙なタイミングでわたしにリマインド。まだ何の準備もしていないため、「すみません。来週中には書きます」と申し訳なさ気に答えるしかありませんでした。
そして昨日。
「山本さん、ひとこと日誌よろしくね」。
とうとうボスからリマインドが……。

(山本芳栄)