「生命文化学講座」がスタートしました

久しぶりの「ひとこと」です。

突然のことですが、今日4月1日から、人文科学研究所のポストに加えて京大の大学院生命科学研究科の「生命文化学」講座に併任助教授として新しいポスト(および研究室)を持つことになりました。「生命文化学」講座では、科学コミュニケーションや生命倫理、現代科学史などの、「生命科学と社会との接点」で重要な役割を果たす分野の実践や研究を行うことを目的にしています。講座の体制が決まるのがかなり遅かったために、この3月にようやく今年度(平成16年度)の大学院生の募集を開始し、4月に入ってから大学院入試を行う予定になっています(詳しくは生命科学研究科のホームページ参照)。急なことなので今年は応募者が少ないかもしれませんが、是非、来年(今年の夏に入試、17年4月入学)にはやる気のある若い人に受験してほしいと願っています。(問い合わせはメールで加藤までどうぞ)

私は以前(2001年1月まで)の職場であるJT生命誌研究館にいた時から、「科学研究のすぐそばに社会との接点を考える部門を作ろう」と主張してきており、その意味で、今回生命科学研究科の中に生命文化学講座ができ、その運営に自分が関わることができることは本当にうれしいことです。ここ2年ほどは「ゲノムひろば」を通したゲノム研究のコミュニケーションの実践に相当な力をかけてきましたが、これからはゲノム研究はもちろん、それ以外の研究分野にも力を入れていきたいと思います。セミナーや研究会も企画していきます。どうぞよろしくお願いします。