新しい年を迎えて

 2005年が始まりました。
 京都でも、私の住まいがある滋賀でも、雪とともに正月を迎え、新しい年に向けて気持ちを引き締めています。

 今年は、科学コミュニケーションをはじめ、科学と社会の境界領域が昨年以上に注目されるようになることは、間違いありません。いろいろな催しや事業が行われることでしょう。そんな中で、私たちの研究室では、いたずらに周囲に振り回されることなく、自分たちがなすべきこと、できることをしっかりと見極め、落ち着いて進んでいきたいと思います。

 大学という環境の中で科学研究と社会の接点の研究と実践を行うという、これまでにない形を作ることについても、まだまだ模索は続きます。4月から参加する新しいメンバーも含め各人が「自分の仕事(研究)」として誇れるものを見つけることができるように、私も研究室の皆も一緒に頑張っていきたいと思います。

 個人的なこととしては、正月早々に妻が体調を崩し、7歳の娘と4歳の息子の面倒をみることから新年が始まりました。子供たちとの時間は大切にしたいとずっと思っているのに、このところあまり時間が取れない状態が続いていたのが、おかげでかなりの時間を一緒に過ごすことができました。子育ては、生命の面白さ、難しさが最もよくわかる経験の一つ。仕事に振り回されてばかりでなく、しっかりと子供たちとの時間を持たねばという思いを強くしました。

 というわけで、新年のひとことが遅くなりましたが、今年も研究室のメンバーともどもよろしくお願いします。
 「準備中」のページばかりのWebサイトも、できるだけ充実させていく予定です。