新年を迎えて

1月5日に研究室のメンバーが集まり、新しい年の活動を本格的に始めました。今年は私が人文研に来て6年目、生命文化学が始まって3年目に入ります。いろいろな意味で大きく前に進む年にしたいと思います。(同時に、積み残した仕事を終えることもしなくてはならないのですが)

5月には韓国・ソウルで科学コミュニケーションの国際会議・PCST(Public Communication of Science and Technology)が開催される予定です。研究室からは4つの演題を申込み、メンバー全員で出かけます。どんな出会いや発見があるか。今から楽しみです。

昨年に引き続き、科学コミュニケーションは活発な分野であり続けるでしょう。様々な活動が行われる中で、自分達は何に力を入れていくのかが問われます。私としてはこれまで以上に生命科学研究の現場および研究者たちと深く関わっていく年にしたいと考えます。最先端の研究を進める人たちのすぐそばにいる我々が取るべきスタンスと考えるからです。私たち自身が生命科学(と生物学)の研究をもっと深く知り、その上でコミュニケーションや生命倫理の研究・活動を行いたい。深く関わることの中には、社会の側や生命科学以外の分野からの意見や批判を研究者のコミュニティーにぶつけていくことも含まれます。韓国ソウル大学のES細胞研究捏造事件のような事態を受けて、研究者のコミュニティーは何を考え、どんな行動を起こすのでしょうか。社会の側の視点で見つめていきます。

プライベートでは昨年8月に男の子が誕生し、3人の子供を抱えることになりました。昨年同様、できるだけ仕事を効率的に進め、父親としての役割を果たすことが今年一年の目標です。現状では、赤ん坊を週の半分、お風呂に入れることで精一杯ですが、本当はもっと子供たちと一緒にいたいのです。

今年もまた、多くの人と出会い、お世話になることと思います。研究室のメンバーともども、どうぞよろしくお願いいたします。