大学院入試の季節です

4月のひとことから3ヶ月以上経ちました。
遂に「加藤さん、そろそろKKのひとこと書いてくださいよ」と研究室のメンバーに催促され、筆を取っています。
この3ヶ月の出来事を少しだけ紹介すると、

4月 8人(修士課程4名、博士課程2名、ポスドク2名)の新人が研究をスタート。まだまだみんな試行錯誤ですが、少しずつテーマが見えてきている気がします。

4月11、18日 生命倫理学講義(生命科学研究科)
11日には加藤が、生命科学と社会の接点の重要性・ゲノム研究とELSI・社会とのコミュニケーションについて講義。18日には、位田隆一先生にヒトES細胞およびヒトクローン胚について、浅井篤先生に臨床医学の倫理について講義していただきました。新年度最初の講義だったこともあり、40人以上の学生が参加してくれたのはうれしいことでした。

5月16-21日 韓国ソウルで科学コミュニケーションの国際会議PCST。独立した科学コミュニケーターが科学を伝えるだけでなく、現場の科学者・技術者のための科学コミュニケーションのトレーニングに携わっている人が世界には多数いることがわかったのが収穫でした。(Post-conference workshop: Training Scientists to communicate with lay audiences)。

5月31日-6月3日(KKのみ)フィンランド・ヘルシンキでHGM2006(HUGOヒトゲノム国際機構の年会)。ゲノム研究と生活習慣等を組み合わせるゲノム疫学のオンパレード。ヒトゲノムの進化のセッションも面白かった。

6月13日、20日、27日 
生命文化学特論A(科学コミュニケーション特論)
今年は林衛さんと大岩ゆりさんに来ていただいて、雑誌記事と新聞記事の執筆の演習を行いました。新聞記事執筆の際のゲストは、再生研の中辻憲夫教授。

井出さんのプラネタリウム番組の投影も、1回目(6月10日)、2回目(7月15日)と無事終わりました。2回目には、韓国から植物分子生物学の先生がわざわざ来られ、是非、韓国と日本で科学コミュニケーションの人材交流を進めたいと語って下さいました。一人の学生のアイデアで始まった活動が様々な方向に波及して行く様子が面白い。

8月3,4日は、大学院の修士課程の入試です。
4月の入試説明会を含めると、これまでに20名近くの方が研究室訪問に来られました。でも、そのなかで「私は○○がやりたいです」と自分のビジョンを語れる人は少ない。実際の受験者はそれほど多くないのではないかと見ています。
願書提出は今日と明日(18、19日)のはず。
もし研究室を訪問せずに願書を出した方がおられたら、是非、試験までに僕に連絡を取ってください。