「ゲノムひろば」の準備(+α)

 いつもながら、久しぶりのひとことです。    
 実は9月後半から体調を崩して休んでいました。はっきりとは書きませんが、要は過労とストレスが原因の病気です。「中年」といわれる年齢になると、以前のように仕事が山積みのときに「ただ頑張り続ける」ということでは駄目で、頑張りすぎると必ずつけが回ってくるということのようです。無理がきかないからこそ、もっと頭を使って賢く仕事を進めなくてはならないですね(今頃こんなことに気付いているとは情けない)。

 ところで、研究室は今、「ゲノムひろば2006」の準備で大忙しです。    
 学生や研究員たちは、自分の研究テーマを進めつつ、「ゲノムひろば」のスタッフとしての仕事をこなさなくてはなりません。2つのことはお互いに関連しており、中には「ゲノムひろば」を通して研究を進めている人もいますが、それでも時間的には大変な負担です。けれども、「実践も研究も両方できる人に育ってほしい」と考える僕としては、この大変さから逆に多くのことを学んでほしいと願っているところです。    
 今回の「ゲノムひろば」では、一般の来場者だけでなく、科学コミュニケーターや大学・研究機関の広報関係者、さらには倫理的・社会的問題に取り組む研究者など、「科学研究と社会をつなぐ専門家」にたくさん来てもらうことを企画しています。さらには新しいプログラムとして、ゲノムをテーマにしたサイエンスカフェ「おしゃべりゲノム」を用意しました。僕にはもうない20代のエネルギーが支えてくれる新しい「ゲノムひろば」は、どんな風に展開するのか。是非、多くの方に見に来ていただきたいです。