特任研究員の山﨑千里、加藤和人教授らが参加する遺伝子差別に関する国際エキスパートパネルについての共著論文が公開されました。

特任研究員の山﨑千里、加藤和人教授らが参加する遺伝子差別に関する国際エキスパートパネルについての共著論文が公開されました。

近年、ゲノム・遺伝子解析技術が飛躍的に発展し、研究や臨床においてその利用が進む一方、解析で得られた遺伝情報が差別などの問題につながる可能性が指摘されています。遺伝差別とは、通常、遺伝的特徴に基づいて、不当にまたは偏見をもって個人または集団を扱うことを指しますが、この現象に対する取り組みは、主にそれぞれの国内の法的対処に留まっていました。
この度、カナダ・マギル大学のヤン・ジョリー教授を中心とした16カ国からのメンバーからなる研究グループに特任研究員の山﨑千里、加藤和人教授らが参加し、遺伝的差別に関して国境を越えた、国際的な倫理的、法的、社会的問題への取り組みを行うための国際エキスパートパネルを結成し、報告しました。

論文題目:Establishing the International Genetic Discrimination Observatory
掲載誌:Nature Genetics 2020 Mar 23
DOI: 10.1038/s41588-020-0606-5