教授ごあいさつ (竹原 徹郎)
2011年4月1日付で、初代 林 紀夫教授の後任として大阪大学大学院医学系研究科 内科学講座 消化器内科学教室の教授に就任致しました。
消化器内科学教室は本学内科学講座の臓器別再編成により2005年6月に設立された新しい教室です。しかし、旧第一内科、旧第二内科、
旧第三内科の消化器グループの伝統を引き継ぎ、現有医局員75名、同窓会員636名の大きな組織となっており、
教室と関連病院が一体となって消化器病学の診療・研究・教育にあたっています。
診療については、消化器内科のすべての領域をカバーしていますが、
特にがん診療、内視鏡診療、肝炎・肝がん診療に力をいれています。消化器内科学教室の関連病院は大阪府下・阪神間を中心に40以上を数えますが、
このような関連施設と密接に連携して、これらの分野の診療をおしすすめています。OLF (Osaka Liver Forum) Studyをはじめ豊富な臨床データをもとに
エビデンスの創出に努めるとともに、患者さんに優しい最高の医療を提供しています。研究面では、肝臓、胆膵、消化管の各領域で基礎研究・臨床研究を
推進しています。教室員にはすぐに臨床には役立たなくても学問的に重要な課題には正面から取り組むことと、臨床に直結した研究を行うことの双方を求めています。
国際的に高い評価を得ることと臨床を変える研究を行うことが教室の使命です。教育に関しては、学部学生教育・卒後教育の充実はもちろんですが、
高度な診療・研究を推進することを通じて、優れた消化器内科医・医師科学者の育成に努めています。関連病院の臨床教授、臨床准教授、スタッフの先生とともに、
学部学生教育から消化器内科医としての高度なトレーニングまで教室と関連病院が連携して教育を行っています。
2011年4月、阪大消化器内科学教室は新たな
スタートを切りました。地域の高度な診療を担うとともに、世界に通用する情報の発信と指導者の育成に努めていきます。多くの患者さんのご来院、
ご紹介をお待ちいたしますとともに、志の高い若い先生方の参入を期待しています。
2011年5月
大阪大学大学院医学系研究科
内科学講座 消化器内科学
教授 竹原 徹郎