大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 表在型食道癌の深達度診断におけるnarrow band imaging (NBI)併用拡大内視鏡観察の通常内視鏡観察に対する上乗せ効果に関する研究
実施期間 2020年12月31日まで
研究機関 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学
主任研究者 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授 竹原徹郎
研究目的 表在型食道癌の深達度診断には通常の内視鏡観察以外に画像強調観察法であるnarrow band imaging (NBI)を併用した拡大内視鏡観察が行われています。2012年に日本食道学会より拡大内視鏡分類が提唱され、近年は同分類に則った深達度診断が行われています。しかし、NBI拡大内視鏡診断が通常の内視鏡観察による深達度診断に対して、どの程度正診へと近づける効果(上乗せ効果)があるのかについて、まだ十分に明らかにされていません。そこで、大阪大学医学部附属病院の電子カルテに保存されている過去の表在型食道癌症例の内視鏡画像を用いて、(1) 通常内視鏡観察のみで深達度診断を行った場合と、(2) 通常観察とNBI拡大観察を組み合わせて深達度診断を行った場合の診断精度を比較することとしました。
対象 2006年1月から2019年3月までの期間に、大阪大学医学部附属病院で表在型食道癌に対して内視鏡的切除術を受けられた方(約415症例)。
研究方法 大阪大学医学部附属病院の電子カルテから上記対象者の情報を収集します。情報収集項目は、患者背景(年齢・性別・既往歴等)、病変背景(部位・大きさ・肉眼型・深達度・病理組織等)、表在型食道癌治療前の内視鏡画像です。大阪大学消化器内科学に所属する医師3名以上が、対象者の過去の内視鏡画像の中からまず通常の内視鏡観察の画像のみを見て深達度診断を行い、その後同じ病変のNBI拡大内視鏡観察の画像を見て再度深達度診断を行い、両者の診断精度を比較します。
利用する者の範囲 大阪大学大学院医学系研究科の単施設研究です。
試料・情報の管理について
責任を有する者の
氏名または名称
大阪大学消化器内科学 林 義人
プライバシーの
保護
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。ご自身のデータを使ってほしくないとお考えの場合は、2019年6月30日までに下記にご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 林 義人
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)