大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 C型肝炎ウイルス感染モデルによるC型肝疾患の病態解明(瀉血(しゃけつ))
実施期間 2023年6月10日まで
研究機関 大阪大学 消化器内科学(単施設研究)
主任研究者 竹原 徹郎
研究目的 C型肝炎の病態の解明や画期的な治療法の開発には、肝細胞・免疫担当細胞・C型肝炎ウイルスの複雑な相互作用の理解が重要であり、そのためには感染モデルの確立が必要です。本研究課題ではC型肝炎ウイルス(HCV)感染患者さんから得られた血清をHCV感染源とし、培養ヒト肝細胞やマウスにHCVの感染を成立させ肝細胞障害や免疫応答などの解析を行うことで、C型肝疾患の新規治療の基盤となる病態解明を目的とします。
対象 瀉血治療を行っているC型肝炎ウイルスに罹患した慢性肝疾患患者を対象とします。(30例)
患者年齢は20歳以上とします。

(除外基準)
(1) 重症の精神障害を有する患者さん
(2) その他、研究責任医師または研究分担医師が不適当と判断した患者さん。
研究方法 (1)大阪大学医学部附属病院に通院頂いている患者さんのうち、C型肝炎ウイルスに罹患した慢性肝疾患患者さんより、通常診療として瀉血(しゃけつ)治療を行う時に廃棄される血液200~400mlを使用します。
(2) 血清(もしくは血漿)を分離し、HCV-RNA量や、HCV genotypeなどのウイルスの遺伝情報を測定します。
(3) 血清(もしくは血漿)をHCV感染源とし、培養ヒト肝細胞やマウスにHCVの感染を成立させ肝細胞障害や免疫応答などの解析を行います。
プライバシーの
保護
本研究ではC型肝炎ウイルスに罹患した慢性肝疾患患者さんの血液を研究対象とします。
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 疋田 隼人(助教)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)