大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 クローン病術後吻合部潰瘍に関する後方視的多施設研究
実施期間 2016年6月30日まで
研究機関 大阪大学 消化器内科学、奈良県立医科大学 消化器・総合外科ほか(多施設研究)
主任研究者 飯島英樹(大阪大学消化器内科学・講師)
研究目的 クローン病外科手術後の再発率は高く、特に吻合部に好発するとされています。さらに、再発は術後早期に起こり、吻合部付近にアフタ(粘膜の炎症)が発生するとされています。そこで、クローン病術後の吻合部観察症例を集積し、本邦における吻合部潰瘍の現状を把握することで、吻合部潰瘍が再発病変であるか否か、また治療介入が必要あるのか等を明らかにしたいと考えています。
対象 2008年1月~2013年12月に大阪大学消化器内科、消化器外科においてクローン病にて小腸部分切除、回結腸切除、結腸部分切除手術が施行され、再建時に吻合が施行された20歳以上の患者で、術後内視鏡検査にて吻合部を観察された患者を対象とします。症例数は、当院で15例、研究施設全体で200例程度を考えています。
研究方法 当院で当該期間に小腸部分切除、回結腸切除、あるいは結腸部分切除手術および再建時に吻合が施行され、経過観察のため小腸・大腸内視鏡により、吻合部並びに吻合部近傍が観察された症例について、内視鏡所見および臨床経過について以下の項目を後ろ向きに調査します。
(1)主要評価項目
吻合部潰瘍の発生率
(2)副次的評価項目
①CD術後患者における内視鏡施行率
②術後吻合部潰瘍に対する治療介入効果
プライバシーの
保護
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。ご自身のデータを使ってほしくないとお考えの場合は、2016年1月31日までに下記にご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 飯島 英樹(講師)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)