大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 便中LRG濃度測定の炎症性腸疾患の粘膜治癒判定の有用性の検討に関する研究
実施期間 2018年8月31日まで
研究機関 大阪大学 消化器内科学
慶應義塾大学消化器内科
高知大学医学部
東京医科歯科大学消化器内科
主任研究者 竹原徹郎
研究目的 炎症性腸疾患診療において疾患活動性を反映する有用なバイオマーカーが求められています。特に、粘膜治癒が治療目標であるとされることから、患者の腸粘膜の病態を正確かつ簡便に把握するためのバイオマーカーが有用です。我々はこれまでに、Leucine-rich alpha2 glycoprotein(以下、「LRG」)の血清バイオマーカーとしての可能性を検討してきましたが、便中LRG濃度が粘膜治癒をさらに鋭敏にモニタリングできる可能性があると考え、今回潰瘍性大腸炎患者に対して内視鏡的粘膜治癒判定における便中LRGの有用性を検討させていただきたいと考えております。
対象 大阪大学医学部附属病院および共同研究機関において、炎症性腸疾患にて通院されている患者さんを対象とします。(大阪大学医学部附属病院:70例、全体:210例)
研究方法 炎症性腸疾患患者が診療上の理由により下部消化管内視鏡検査を施行するのに合わせて、糞便を採取させていただきます。また、前回採便日から、8週~12か月以内に診療上の理由により下部消化管内視鏡検査を再検する場合にも、糞便を採取させていただきます。便中のLRG濃度やカルプロテクチン濃度を測定し、臨床的疾患活動性と内視鏡所見との相関を検討させていただきます。
利用する者の範囲 大阪大学消化器内科学において、大阪大学医学部附属病院および各協力研究期間のデータを利用、解析します。
試料・情報の管理について
責任を有する者の
氏名または名称
大阪大学消化器内科学 新崎信一郎(助教)
プライバシーの
保護
本研究では大阪大学医学部附属病院および関連施設にて通院中の炎症性腸疾患患者さんを研究対象とします。プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象にしませんので、下記の連絡先までお申し出ください。また、ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合は、2017年7月30日までに担当医もしくは下記までご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 新崎 信一郎(助教)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)