ひとことで言うと
JLAC11の採番には試薬情報、とくにGTINコードの提供が有用であり、検査機器情報や計算項目・外注検査への対応ルールも整理する必要があることを示した研究です。
なぜこの研究をしたのか
電子カルテに蓄積されるリアルワールドデータを多施設で活用するには、検体検査結果などのコード標準化が重要である。臨中ネットでは検体検査結果の標準コードとしてJLAC11を採用し、JLACセンターによる中央採番が開始されたことを受けて、より正確かつ簡便にJLACコードを採番依頼できる方法を検討した。
どう調べたか
電子カルテ情報共有サービスの対象である検査43項目と感染症5項目について、大阪大学医学部附属病院で試薬のGTINコードを調査し、JLACセンターへJLAC11の採番を依頼した。GTINコードの調査は臨床検査部が担当し、JLACセンターとの質疑応答は医療情報部が担当した。
何がわかったか
採番を依頼した105項目のうち、総蛋白など76項目ではGTINコードによりJLAC11の採番が可能であった。
一方で、電解質やHbA1cなどでは試薬情報に加えて検査機器情報も必要であり、尿Alb/Cr補正値のような計算項目・換算項目では関連する実測項目の試薬情報を示す必要があった。また、試薬情報を提供できない項目ではJLAC11を採番できなかった。
なぜ大事なのか
JLAC11の採番に必要な情報と注意点を整理することで、電子カルテ情報共有サービスにおけるJLAC採番作業をより正確かつ実務的に進められる可能性がある。GTINコードの取得は現場の負担が少なく、臨床現場で運用しやすい方法であることも示された。
次に目指すこと
今後の課題として、リアルワールドデータの利活用において、JLAC11が採番できなかった項目への対応策を検討する必要がある。